日本人史上最速世界王者記録を持つ井上尚弥選手。
このたび一気に2階級上げてスーパーフライを戦場とする事になりました。
ずばぬけたボクシングセンスを持つ井上選手。
世界奪取となった試合でのスピード豊かな攻撃にはほれぼれしました。
初防衛戦サマートレック戦は中盤やや低調でしたが内容は一方的でTKO勝利。
しかし2戦とも減量の影響が出ており、階級を上げる事は必然でした。
上げると言ってもフライ級だと私は勝手に思っていました。
2回級あげてスーパーフライとは意外でした。
フライ級には、あの、あのローマン・ゴンサレス、ファン・フランシスコ・エストラーダ、ファン・カルロス・レベコ、という超ド級3人に井岡の3階級制覇を阻んだアムナット・ルエンロエン達が君臨しており、マッチメイクが困難なのかもしれません。
だからといって今回井上が挑戦するオマール・ナルバエスも簡単な相手では全くありません。
WBOフライ級を実に16度!。
返上してスーパーフライの王座についてから11度!
都合27回も防衛している強豪です。
しかも2010年に王座についてから4年で11度防衛というのも驚きです。
敗れたのはあのノニト・ドネアだけ。
43勝(23KO)1敗2分の戦績は相当な難敵でしょう。
類まれなるセンスの井上と言えどもまだ7戦のキャリア。
果たしてどのようにこのベテランを攻略するのでしょう。
井上のスピードあふれる多彩な攻撃でナルバエスのあわてる姿を見たいですねえ。
その井上の持つ史上最速世界王者の記録を破ろうという男が田中恒成19歳です。
先日の東洋太平洋タイトルマッチで無敗のチャンピオン原隆二に僅か4戦目で挑戦し、見事に10RKOで勝利し、次戦で世界戦が組まれる事がほぼ確実になりました。
ユーチューブで見ましたが、メッカ後楽園ホールが最高に盛り上がってましたね。
原も勝って世界挑戦を目論んでいただけに負けられない戦い。
激しい攻防は一瞬も目が離せない展開です。
それにしても田中が左右のパンチを繰り出すスピードは尋常ではありません。
Vを早回ししているの・・・?
って思うほどの光速パンチ。
打ちだしたら止まらない攻撃には驚きました。
これで4戦4勝(2KO)
会長は中京圏で初めて世界王者になった畑中清詞氏。
その愛弟子が再び中京圏からの世界王者なるか。
試合後のインタビューから受ける印象は好青年。
ぜひともマッチメイクが上手くいくように願っています。
最後に亀田家最終兵器、WBO世界バンタム級チャンピオン和毅です。
亀田ファミリーについてはあまり語るつもりはありませんが和毅だけは別です。
日本国内で試合が出来ない事情は抜きにして、2試合連続海外防衛成功は並みの選手では出来ない芸当です。
今回暫定王者との統一戦(?)に勝利して次戦はWBA王者のジェイミー・マクドネルとの統一選が確実視されています。
(マクドネル勝てばですが、まず勝つでしょう)
WBC王者の山中もIBF王者ランディ・カバジェロと統一選の予定で、これはバンタム級統一トーナメント準決勝という趣です。
今後の動きに目が離せません。
亀田和毅 31戦31勝(19KO)
ジェイミー・マクドネル 26戦23勝(10KO)2敗1分
山中慎介 24戦22勝(16KO)2分
ランディ・カバジェロ 22戦22勝(13KO)