オマール・ナルバエス相手に衝撃のタイトル奪取を成し遂げた井上尚弥の初防衛戦。相手はランキング1位のワルリト・パレナス。なかなかのハードパンチャーという評判。拳を痛めて1年間のブランクも心配でしたが、ゴングがなってすぐにその心配は杞憂に終わりました。やはり井上は200年に一人の天才でした。
1年前のナルバエス戦を彷彿とさせる試合経過で、2Rノックアウトでの圧勝。
ランキング1位ですからミスマッチとは言えない組合せ。
あまりに井上が強すぎて、パレナスが全くトップコンテンダーに見えません。
パレナスも時折そのKO率の高さが想像できる重そうなパンチを繰り出してきますが、井上のスピード豊かで重いパンチの前には何の脅威にもなりません。
あのナルバエスが何もできずに倒されてしまった訳ですからパレナスにとっては相手が悪すぎました。
井上は世界戦4戦をいずれもKO、TKO。
特にスーパーフライでの2戦を見る限りもはや敵無しの印象です。
この階級にの他団体のチャンピオンは、
WBAが河野公平、WBCカルドス・クアドラス、IBFがマクジョー・アローヨ。
クアドラス、アローヨは共に無敗で特にクアドラスは34勝の内26のKOを記録しています。
しかしこのスコアを見ても井上が負ける姿をなかなか想像できないのが現状です。
ランキングの選手を見てもシーサケット・ソー・ルンビサイが上位にいますがやはり井上の敵ではありません。
こうなればもうあの男との頂上決戦の時を待つしかありません。
現WBC世界フライ級王者にしてパウンドフォーパウンド1位。
自らスーパーフライに階級を上げて4階級制覇を狙うと公言しています。
現段階ですでにパウンドフォーパウンドに名を連ねても不思議ではない強さを誇る井上尚弥。
山中慎介が現在9位にランクされていますが、近い将来井上がロマゴンを破ればパウンドフォーパウンド1位の目が十分に見えてきます。
確かにロマゴンはリズム感あふれる攻撃とパンチの重さで相手を圧倒していますが、井上にはロマゴン以上のスピードがあります。
今の井上の勢いを見るとロマゴンと互角以上に渡り合えるでしょう。
いまからワクワクします。
井上尚弥 9戦9勝(8KO)
ワルリト・パレナス 32戦24勝(21KO)7敗1分
ローマン・ゴンサレス 44戦44勝(38KO)
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