モンスター井上尚弥の試合が近づいてきた。
今日は井上ではなく、かつて井上が君臨していたスーパーフライ級について。
当時、井上が望むビッグマッチが実現しなかったスーパーフライだが、皮肉なことに井上が階級を上げて2年半たった現在、いつの間にか魅力的なチャンピオンが揃い統一戦への機運が高まっている。
各団体ごとのチャンピオンは(10月25日現在)
WBAスーパー ローマン・ゴンサレス 50勝(49KO)2敗
レギュラー ジュシュア・フランコ 17勝(8KO)1敗
WBC ファン・フランシスコ・エストラーダ 41勝(28KO)3敗
IBF ジェルウィン・アンカハス 31勝(27KO)1敗2分
WBO 井岡一翔 25勝(14KO)2敗
強者揃いだ。
さらには、階級を上げてきた田中恒成がWBO1位、WBC2位、WBA4位とIBF以外でいつでも挑戦可能な位置に、WBCではロマゴンを2回倒したシーサケット・ソルビンサイも1位にランキングされている。
先日ロマゴンがWBAスーパーフライ級の王座防衛に成功。
同日WBC王者エストラーダも元王者カルロス・クアドラスにKO勝ちで防衛。
この両者の統一戦の機運が高まっている。
実現すれば8年を経ての再戦となる。
井岡もスーパーフライ転向後彼が持つポテンシャルをいかんなく発揮しており、魅力あふれるボクシングを披露している。
かつて実現が期待されたロマゴンとの対戦が実現すれば大きな話題となるだろう。
このスーパーフライ戦線に田中恒星が名乗りを上げた。
3階級制覇の15戦15勝(9KO)。
スーパー王座に認定されており、既に井岡の指名挑戦者資格がある。
実現するには交渉がまとまらなければならないが、個人的には井岡と田中の対戦はもったいない気がしてならない。
まずはWBAレギュラー王者ジョシュア・フランコをターゲットに出来ないだろうか。
いずれにしても田中恒成はスーパーフライ戦線の台風の目になり得る。
コロナ禍で思うようにマッチメイクが出来ない中、ようやく無観客ながら少しずつカードが実現してきた。
ボクシング人生のピークを迎えている選手にとって、コロナ禍により試合が出来ないのは不幸なことだ。
ボクシングに限らないが、一刻も早くコロナパンデミックの収束に向かって欲しい。