ここにきてフィギュアスケート界が大変だ。
GPシリーズがカナダ大会に続きフランス大会も中止。
ロシア、中国、日本は確実に行うだろうし、開幕戦のアメリカも行われそうだが、各選手1試合限りのエントリーだった今年、4戦しか行われない状況で、これをGPシリーズと銘打つのは無理があるだろう。
中国は北京開催のファイナルを意地でもやりたいだろうが、もはやその価値はない。
今年はGPシリーズの冠を外すべきだ。
とは言う物の、今年はオリンピック1年前の大切なシーズン。
有力選手は今年の世界選手権で上位に入り、ワールドスタンディングを上げ審判に強烈な印象を残す算段だっただろう。
今年のプログラムは五輪を念頭に置いた物にして、どの位置に自分が居るか確認しながら本番用のプログラムを作り上げる。
俗に言えば、プレプログラムを披露する重要なシーズンなのだ。
ところが試合をまともに出来る状況でない。
このままだと試合に出られる選手と出られない選手が出てきて不平等が発生する。
ロシア勢はロシアカップで熾烈な戦いを演じたところだが、たとえば宮原や紀平などはまともに大会にも出られていない状況。
この差は大きい。
現時点で4大陸の中止が既に決まっている。
開催地のオーストラリアが国境閉鎖の措置を来年まで継続するからだ。
欧州選手権はどうなるのだろう。
欧州選手権が開催されれば、益々不公平感が募る。
外務省の海外安全ホームぺージに記載のクロアチア最新状況によると、感染は拡大傾向で、10月12日以降マスク着用義務の範囲も拡大されているとのこと。
危険レベルは4段階中上から2番目のレベル3だ。
4大陸より早く1月25日から開催予定だがどうなるのだろう。
ISUの判断が注目される。
正に五里霧中の今シーズン。
北京五輪に極めて大きな影響が及ぶことは避けられない。
今季の世界選手権は本来オリンピックの出場枠を決める大会だ。
先ごろ日本スケ連は世界選手権の派遣選手選考基準を発表したが、事実上全日本の一発勝負となるだろう。
いやはや大変なことになってしまった。
昨年の今ごろ誰がこんな状況を予想しただろう。
スケートアメリカは今週末から始まる・・・。