フィギュアスケートGPシリーズ第4戦MKジョン・ウィルソン杯。
中国大会がコロナ禍によるキャンセルのため代替大会。
そのニュースを見た時、思わず飛び上がりそうになった。
身内でも親戚でも知り合いでもないが(笑)本当に嬉しかった。
率直にそう思った。
4大陸2度優勝は実績として申し分ないが、もっと活躍できる。
そう思っている人は多いだろう。
三原選手の記事を書く時、毎回書いているのでまた書いとるって思うかもしれないが、とにかくファーストインプレッションが良かった。
もう6年も前になるが、シニアデビューのGPアメリカ。
しなやかに跳ぶジャンプ、美しいスケーティング。
何か乾いた砂漠に水が染みわたっていくような感じ。
その時から日本勢は層が厚かったが、三原選手は誰とも被らない唯一無二だった。
しかし好事魔多し。
これだけの選手が何故か大舞台に縁がなかった。
4位、4位、また4位。
オリンピックどころか世界選手権もシニアデビューの年だけと縁がない。
3年前には体調を崩し休養。
復活してきた時の痩せた姿を見て、その闘病生活がいかに大変だったかわかった。
しかし三原舞依は健在だった。
オリンピックにはまたしても僅差で出られなかったが、4大陸で存在感を発揮。
そして今季GPシリーズで初優勝。
YouTubeではあったが、キス・アンド・クライで歓喜する三原選手を見てこちらまで嬉しくなった。
フリーでレヴィートの点数をクリアするにはかなりの高得点が必要でミスは許されない状況下であの演技。
精神的強さも身に着けてきた三原だったが、今季はSPもフリーも選曲がとても良いと思う。
特にSP戦場のメリークリスマスは私的に三原選手の中でベストプログラムだ。
今季からPCSのカテゴリーが5個から3個に変更になり、昨年まであったインタープリテーション(音楽との調和)がなくなって、名前がパフォーマンスからプレゼンテーションに変わった中に音楽の理解が加わったが、SPでのパフォーマンスで三原は高得点を得ている。
それだけこの楽曲が身体に沁み込んでいるのだ。
しかしながらシーズンはまだ序盤。
フリーも含めて醸成していけば更に心を打つ演技を見せてくれるだろう。
今年こそ世界選手権に出て欲しい。
最高のスタートがきれて本当に良かった。
心から祝福したい。