まず初めに明らかにしておかないといけないが今回試合を見ていない。
ABEMAでのペイパービューだった訳だが、さすがにそこまでは出来なかった。
なので試合経過も他の方のブログやニュース記事を読んだだけだ(^^;)
地上波でボクシングの世界戦を見られる機会が全くなくなるのは時間の問題だと思う。
放映権料の高騰が主な原因だが何とかして欲しい。
でも正直なところこの流れを止めるのは難しいんだと思う。
さて井岡だが前回WBA王者ジョシュア・フランコとの統一戦は引き分け。
両者タイトルの移動なしで消化不良の結果。
とは言え、両者持ち味を出したこれぞボクシングと言える熱戦だった。
その後井岡は中谷潤人との指名試合が合意に至らずWBOのベルトを返上。
あくまで井岡が願うのはファンフランシスコ・エストラーダとの対戦。
その為にジョシュア・フランコとの決着を選んだわけだ。
フランコがベルトの無い井岡とのダイレクトリマッチを受けた理由は、フランコ自身も格闘家の本能として決着をつけたいとの思いがあったのはもちろん、ファイトマネー的な魅力もあったと思われ、そのためのペーパービューだったことも考えられる。
肝心のエストラーダだが、彼も井岡との対戦を望んでおり、井岡にとってフランコ戦は勝つ以外に生きる道はなかった訳だ。
そんな状況下で迎えた決戦。
てんやわんやの大騒動が起こるとは誰が想像しただろう。
井岡の大麻成分陽性反応とフランコの計量3キロオーバーである。
井岡の大麻陽性反応は基準を下回るごく微量でドーピング違反にならず警察にも届けないとのこと。
ならば何故わざわざ試合直前に発表したのか。
以前ずさんなJBCの検査体制が問題になり謝罪に追い込まれたが、何か今回の発表はJBCの意趣返しなのではと思ってしまった。
さらに驚いたのはフランコの計量オーバー。
原因はどうであれ、試合をする契約を取り交わしたのだからボクサーとしてあるまじき行為だ。
3キロオーバーなんて減量する気がなかったとしか思えない。
そんなこんなで試合自体行われるのかどうか怪しい状況になってしまったが、何とか試合は行われた。
フランコは前回同様手数も多く、スタミナも十分だった模様だが、井岡は天性のディフェンス技術も見せながら、果敢に打ち合う場面もあったようで、前回のマイナスポイントを軽減出来ていたのが勝利につながったと推測する。
結果は3-0の文句ない判定勝利で、フランコも潔く負けを認めているようだ。
とにかくこれだけの技術と強さを持つ井岡が世間一般から適正な評価を得ていないのは不幸でしかない。
井岡最大の目標であるファンフランシスコ・エストラーダとの戦いが次戦で実現することを切に願う。
WBAスーパーフライ級王者 井岡一翔 33戦30勝(15KO)2敗1分け
前王者 ジョシュア・フランコ24戦18勝(8KO)2敗3分1NC
WBC王者 ファン・フランシスコ・エストラーダ47戦44勝(28KO)3敗