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プロボクシング 井岡一翔 ドローで世界ベルト統一成らず 次戦はエストラーダか中谷潤人か再戦か?

時間が経ってしまったが触れない訳にはいかず今日は大晦日に行われた井岡一翔とジョシュア・フランコのSフライ級統一戦について。

結果は引き分けで両者ベルトの移動は無しという消化不良な結果だったが、ボクシングの面白さを見せてくれた一戦であったことは間違いない。

フランコの手数の多さと井岡の類稀なる防御力。

見た目にはフランコのアグレッシブさが優位に見えたが、それだけで判定勝ちとならないところがボクシングの難しくも面白いところだ。

判定の場合よほど大差がつく試合でない限り、見ている者にとっては結果に満足いかない場合が多いし、過去には大きな問題に発展したケースも枚挙に暇がない。

現在のボクシングはラウンドごとにどちらが優位だったか差をつけて採点することが推奨されており、事実10対10などという判定はほとんど見ることがない。

なので井岡VSフランコ戦のような両者伯仲の場合は結果に対し様々な声があがってしまう。

過去の判定への苦情はどちらかの選手が一方的に同情される(非難される)場合が多かった。

しかし今回はどちらの選手にも「勝っていた」という声が上がっており、ややフランコ勝利で井岡助かった的な方が多かったように思うが、結果的には引き分けで仕方がなかったという感じではある。

今回統一戦だったことで、引き分けにより両者防衛と煮え切らない結果となったからかいつも以上にジャッジの採点基準がクローズアップされていたように思う。

その採点基準とは、

1有効なクリーンヒット

2積極的な攻撃姿勢

3ディフェンス技術

4主導権支配

この4点で、最も重視されるのは1の有効なクリーンヒットとなる。

ジャッジによってどの部分をより重視するかが異なるので、見てて全然思った結果と違うということが起きる訳だ。

今回の試合を見ていて1は井岡だったと思う。

手数は圧倒的にフランコだが、クリーンヒットは井岡が優っていた。

しかし大きなダメージを与えることが出来ず、後半衰えたとは言えフランコの手数はずっと井岡より優っていた。

従って2の積極的な攻撃姿勢はフランコが上だったろう。

手数が多いフランコだったが井岡はそれをほとんど防御していた。

もちろん被弾も多く試合後の井岡の顔はそれを物語っていたが、ダウンするような感じは全くなかった。

なので3のディフェンス技術は井岡だ。

4は1~3で甲乙つけがたい場合どちらの選手が主導権を掴んでいたかを判断する訳で、ここらあたりはジャッジにより試合運びの好き嫌いがでてしまうように思う。

こうしてみても甲乙つけがたく、なのでドローという結果も止む無し・・・と私は思うのだ。

井岡の次の対戦相手は誰になるのか。

WBOフライ級のベルトを返上して階級を上げてきた中谷潤人が1位にランクされて指名試合となる可能性と井岡念願のWBC王者フランシスコ・エストラーダとの対戦が実現するのか。

いずれにしても好カードで激戦必至。

決定が待ち遠しい。

 

WBO王者 井岡一翔 32戦29勝(15KO)1分2敗

WBA王者 ジョシュア・フランコ 23戦18勝(8KO)3分1敗1NC

前WBOフライ級王者 中谷潤人  24戦24勝(18KO)

WBC王者 ファン・フランシスコ・エストラーダ 47戦44勝(28KO)3敗

 

 

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