昨年は恒例の大晦日1試合しか防衛戦が出来なかった内山高志。
その防衛戦をクリアして新年の抱負で「今年は3試合くらいを目標にしたい」と語っていた内山。
その言葉通り、早くも5月6日に一つの節目となる10度目の防衛戦が決まりました。
相手はWBAスーパーフェザー級10位トムジョーンズ・・・ん、違う、ジョムトーン・チューワッタナ。
ヴァヒド・ハリルホジッチ級の難しい名前です。
戦績は9戦9勝(4KO)。
ムエタイの世界チャンピオンで、天才と称されているようです。
全く知らなかった選手なので、ユーチューブでムエタイとボクシングそれぞれ1試合ずつ見ました。
印象としてはとても冷静で、ここぞという時に必殺パンチを繰り出す。
そんなイメージです。
同様に内山も冷静な試合運びで相手を追い詰めて行きます。
ペレス戦でも相手の果敢なファイトに対して全くあわてず対応していました。
左ジャブは相変わらずの威力で、さらに右拳の不安がなくなったというのは内山にとって百人力です。
内山の右とジョムトーンの左。
共に破壊力満点ですが、上手さも兼ね備えた内山に一日の長があると思われます。
WBAからスーパー王座の称号を得た内山ですが、彼が望んでいるのは統一戦。
バンタム級王者山中慎介もそうですが、なかなか実現しないビッグマッチ。
本人も望んでいるのにその願いが叶わないのを見るにつけ、マッチメイクの難しさを感じます。
世間は無責任にビッグマッチによらないと防衛の値打ちがないと声高に叫びますが、そんなに簡単な物ではないことを知っておかねばなりませんね。
いずれにしても、目の前の防衛戦をクリアして、夢を追い続けて欲しいです。
内山高志23戦22勝(18KO)1分
ジョムトーン・チューワッタナ9戦9勝(4KO)