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フィギュアスケート 羽生結弦GPファイナル欠場 全日本も事実上不可能 世界選手権での復活は計算上は十分可能

羽生結弦GPファイナル欠場正式決定

羽生結弦のファイナル欠場が決まりました。

ロス・テレコム終了後の松葉杖姿からしたら当然の判断でしょう。

それでも、もしかしたら出るんじゃない?って思わせるのが羽生でしたが、さすがにそれは無理だったということで賢明な判断だったと思います。

これで結果的に全日本も3年連続欠場。(まだ正式にアナウンスはされてませんが)

過去2年はそれでも世界選手権、平昌五輪と代表に選ばれました。

その両大会で共に優勝。

誰にも文句を言わせない結果を出せる強さは凄すぎます。

今季も全日本に出られなくても世界選手権の代表には文句なく選ばれるでしょう。

逆に選ばないほうがおかしい。

ごく一部に、全日本に出ない場合、他の候補選手が全日本で失敗して出られないこととの比較において不公平だという声があります。

しかし選考基準にしっかり救済措置的内容が謳われているので全く問題ありません。

羽生選手には万人が納得する実績があります。

これで選ばれないのは今年の年度代表馬にアーモンドアイへ投票しないのと同じです。

選考基準について

ちょっとこの機会に過去の選考基準を見直してみました。

改めて見直すと面白いですね。

全日本が最優先になったのはソチ五輪から。

それまではGPシリーズの方が選考基準上位になっていました。

バンクーバー五輪の時はGPファイナル最上位の選手をその時点で内定としています。

フィギュアスケートにおけるピーキングの問題や、必ず揉める選考に対し、全日本の一発選考的要素を高めることで選考の見える化を図ったということでしょうか。

問題の救済措置です。

表現の違いはあるにせよ、実績がある選手が怪我などで、連盟が設定した選考基準対象に含まれない場合でも、対象に加えることがあると記載されています。

これは少なくともバンクーバー五輪の時から変わりません。

変わらないと書いてすぐに例外を書くのもあれですが、実はソチ五輪だけ救済の表現がありません。

連盟の発表する選考基準は国際競技会選考基準としてまとめて発表されますが、ソチ五輪があったシーズンは、その他の世界選手権、四大陸にはそれぞれ救済表現がありますので、今となってはちょっと不思議な気がします。

2013~2014年シーズン国際大会選考基準

↓   ↓

https://www.skatingjapan.or.jp/image_data/fck/file/2013/130619_FS_senkokijun.pdf

 

長々と書きましたが、要は羽生選手は全日本を仮に欠場したとしても、選ばれることは間違いないということです。

それでは果たして羽生は世界選手権に間に合うのか?

これが大きなポイントとなってきます。

羽生選手は世界選手権に間に合うのか

参考になるのは、やはり昨シーズン平昌五輪。

羽生選手はGPシリーズNHK杯練習で怪我をし、平昌はぶっつけとなりました。

怪我をしたのが2017年11月9日。

練習開始が2018年1月9日(だったと思います)。

平昌五輪ショートプログラムが2月16日。

ここで正に我々は奇跡を目の当たりにしたのです。

練習再開から僅か38日!

もちろん怪我の程度によりますが、同じように考えると、

世界選手権男子ショートプログラムが3月21日なので2月11日までに練習再開出来れば問題ないと言えるわけです。

あくまで机上の計算で、繰り返しになりますが怪我の程度によるし、決して無理はしないで欲しいのは言うまでもありません。

一日でも早い回復を祈ると共に、決して無理をしないように。

それは多くの人の願いだと思います。