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北京オリンピックの見方 女子スピードスケート小平奈緒選手の1000Mが見逃せなくなった

先日行われたスピードスケート女子500M。

今大会5種目に挑戦している高木美帆選手がオリンピック初参加にもかかわらず自己ベストのタイムを叩きだした。

4組目で滑った高木のタイムを誰も抜くことが出来ない。

実に最終組ひとつ前の14組でエリン・ジャクソンが0.08秒上回って金メダル。

高木選手は堂々の銀メダル獲得となった。

1500では自ら「悔しい」と語った銀メダルだが、500は持てる力を十二分に出し切れたようで、嬉しい銀メダル獲得となった。

圧倒的に強い団体パシュートはもちろん1000Mも十分にてっぺんを狙える勢いが付いたと思われる。

そんな高木に対して平昌五輪金メダリスト小平奈緒選手がまさかの17位。

平昌後に怪我もあって調子を崩し、北京は難しいのではという状況から見事に復活。

今シーズンWカップで500と1000で各1勝。

オリンピック2連覇の可能性も十分あっただけに残念な結果ではあった。

本人はインタビューで一歩目につまずいて頭が真っ白になったと語っている。

中継ではつまずいたかどうかはわからなかった。

解説者もいいスタートと叫んでいたが、最初の100で同走に大きく遅れてしまう。

結局リズムに乗れず記録は38秒09というまさかのタイムに終わる。

これだけの実績を誇る選手でもオリンピックという舞台はやはり難しいのだ。

五輪で小平選手はバンクーバーから出場し今大会で4大会連続出場。

期待されたソチで500M5位でメダルを逃し、当時のインタビューでは失意を語っていた記憶がある。

そこから小平は大ブレイク。

500で圧倒的な強さを誇るようになり、平昌で金メダル。

1000Mでも銀を獲得しソチに雪辱を果たしていた。

そんな小平も35歳。

次の1000Mが少なくともオリンピックでは最後のレースとなるだろう。

500で不完全燃焼に終わった小平。

だが決して状態は悪くない。

気持ちを立て直して挑む1000Mは小平の総決算となるレースになる。

悔いのないレースが出来れば表彰台も狙える。

このままでは終われない。

どういうレースをみせてくれるのか。

500の失敗で小平選手の1000は益々見逃せなくなった。