羽生結弦選手がプロへの転向を表明して5日が過ぎた。
昨日は緊急特別番組と銘打って「感動をありがとう~終わりなき挑戦~」が放映されたが視聴率は芳しくなかったようだ。
元々スポーツは大会の最中ならばお祭り騒ぎになって盛り上がるが、試合が無い時のドキュメント等の視聴率が高かったって話はあまり聞いたことが無い。
それはもう仕方がないことで、特に特殊な競技においては熱しやすく冷めやすい国民性もあってその傾向は顕著だ。
かく言う私も昨日の特別番組は録画はしたが別の番組を見ていた。
それでも羽生選手の功績は燦然と輝くし、プロになっても今までに見たことが無いようなアイスショーを企画してくれる予感があってとても楽しみにしている。
今日は、私が好きな羽生のプログラムというタイトルなのに、ここまで全く関係ないネガティブな話をグダグダ書いてしまった。
これだけの偉業を成し遂げたのに、何故かアンチが多いことと、その理由が全然本質と違うことに対してのバッシングなのに何だかイライラしてしまったというのがあるのかもしれない。
まあ羽生に限らず、偉大であればある程アンチも多いだろうし避けて通れない。
さてようやく本題。
ウィキペディアによれば羽生選手が演じてきたプログラムはSPもフリーも13本。
数え間違っていたら申し訳ないが、複数回演じたプログラムは1回と数える。
羽生結弦を世に知らしめたプログラムは何と言っても「パリの散歩道」だろう。
2012~2013年と2013~2014年の2シーズン演じている。
ソチ五輪ではSP史上初の100点超えを叩き出した初期の羽生の代名詞と言える。
このプログラムで若かりし羽生は躍動し、才能がほとばしったのだ。
もちろんこのプログラムも好きだが、実は私が一番好きな羽生選手のSPはショパンの「バラード第一番ト短調」だ。
最初の頃このプログラムはイーグルからトリプルアクセル、着地してすぐイーグルという演技構成だったが、その美しさは初めて見た時に鳥肌が立った。
しかし初めてこのプログラムを披露したシーズンはハン・イエンとの衝突や、度重なるアクシデントのため、このプログラムの完璧な演技を見ることが出来るのはしばらく後になってしまった。
結局平昌五輪でもこのプログラムをSPで演じ、あのフリー「SEIMEI」とで66年ぶりのオリンピック連覇を成し遂げたのだ。
初期の代名詞が「パリの散歩道」なら、全てを通した羽生の代名詞は「SEIMEI」に間違いないが、実は私が羽生のフリーで最も好きなプログラムは「天と地と」だ。
このプログラム、何と言っても音楽と演技の調和が素晴らしい。
SEIMEIも確かに素晴らしいが、天と地との流れるようなスケーティングと、優雅な音楽との一体感は何度見ても鳥肌が立つ(何回立つねん!)
このプログラムでクワドアクセルに挑んだので、完璧に滑り切ることは出来なかったが、このプログラムを本当に完璧に滑り切るところを見て見たかった。
これからも羽生は過去のプログラムを上回る演技をみせてくれるだろう。
プロに転向してどんな素晴らしいプログラムを披露してくれるのか。
新たな感激を味わいたいし、何度目かの鳥肌も立てたい(笑)。
今後の新たなステージでの活躍が楽しみでならない。