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フィギュアスケート GPファイナル ショートプログラムを終えての感想

GPファイナルの男女シングルショートプログラム(以下SP)が終わった。

男子はアダム・シャオ・イムファが痛恨のミスをした以外は各選手持ち味を発揮。

クワドアクセルをSPで初めて成功したイリア・マリニンが首位。

NHK杯の後遺症(4回転全てにq判定)が心配された宇野昌磨が僅差の2位。

今季復活の鍵山優真が3位。

この3人が100点超えのハイレベルな戦いとなった。

マリニンがクワドアクセルを跳んだことで、一瞬採点が混乱したようだ。

プログラムの中でクワドとトリプルのアクセルをそれぞれ単独で跳んだためなのか、途中までクワドがノーカウントとなっていたので、なんかえらいことになってるやんって思って見ていたが結果得点が認められた。

これは場合によっては今後問題になるのかも知れないが・・・果たして。

いや別にケチをつけるつもりは全くないのでご理解を(;^_^A

宇野選手も素晴らしかった。

マリニンとのジャンプの得点差は演技構成点で上回ることで、ほとんど差があってないような点差。

鍵山選手も本当に綺麗なスケーティング。

ジャンプも軽やかで完全復活は日本勢の層を益々厚くするので嬉しい限りだ。

イムファは最初のジャンプがノーカウント。

本来なら10点以上稼ぐところが0点になってしまうのだからジャンプのミスは怖い。

フリーについてはマリニンが体力を消耗するクワドアクセルを跳べたとして、最後まで体力が持つかどうかが鍵だろう。

後半に少しでも乱れが出た場合は宇野選手、鍵山選手の安定感が最後に上回る可能性は十分にある。

とにかく予想通りのハイレベルな争いでフリーも最後まで目が離せない。

 

女子は坂本花織選手が貫禄を見せた。

男子と違ってミスが目立った女子SP。

ミスをしなかったのは坂本ただ一人。

2位のルナ・ヘンドリックスもミスではないが最初のフリップは良くなかった。

アメリカのイザボー・レヴィトは最初のルッツがダブルになってノーカウント。

その影響か他のジャンプも精彩なくまさかの6位発進。

個人的な感想だがヘビをイメージした振りがジャンプへの導入を難しくしているのではないだろうか。

とは言ってもここまで順調に来てるので、やはりファイナルの緊張からなのか。

坂本選手は今シーズン本当にミスをしなくなった。

6番滑走ということで、待つ間の気持ちの持っていき方が難しかったと思うが、難なくダイナミック且つ優雅にプログラムを演じた。

最後のインタビューでは明るく楽しく彼女らしさ満開だった。

よほど調子が良いのだろう。

昨年GPシリーズはフリーで大きなミスをして5位に終わっているので、今年は期するものがあるはずで、今の調子からかなり高い確率で優勝すると思われる。

他の日本勢は吉田陽菜選手が果敢にトリプルアクセルに挑戦。

q判定で転倒はした物の、大舞台でのチャレンジは今後に活きるだろう。

住吉りおん選手も出足は良かったが後半1.1倍の基礎点となるジャンプがダブルになってしまいノーカウント。

フリーでは開き直って持てる力を出し切って欲しい。

最近(特に男子)SPとフリーでジャンプの本数が大きく違うことによりSPの得点の価値が以前に比べて小さくなってしまう傾向にあるが、2分50秒という凝縮された時間で選手個々の持ち味を見せてもらえるSPはフリーとはまた違った魅力を感じるのである。

 

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