影無茶のスポーツ24/7

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フィギュアスケート 北京オリンピック代表メンバーを見ての感想

今年最後の投稿となります。

今年もこの拙ブログをご覧いただきありがとうございました。

 

フィギュアスケートのオリンピック代表が決まった。

もっともスムーズに決まったのは間違いなく男子シングルだろう。

優勝が羽生結弦、2位に宇野昌磨、3位に鍵山優真。

現段階では理想的な順位だ。

羽生選手が出場出来たことも凄いと思ったが、演技がまた圧巻としか言いようがない素晴らしい出来だった。

今季初演技のSPロンド・カプリチオーソには度肝を抜かれたし、個人的に過去羽生のプログラムで最も好きな天と地ともまだまだ新鮮さを失っていない。

クワドアクセルも五輪ではほんとに成功しそうな雰囲気になってきた。

五輪本番では団体には選ばず、シングル1本で挑戦させて欲しい。

何しろ3連覇の偉業がかかっている訳だから。

宇野も一時のスランプから立ち直った。

私は宇野のスランプは精神的な物と思っていたが、今季の宇野選手を見ていると理由はわからないがそれが解消された気がする。

十分にメダルを狙える。

鍵山選手は伸び盛り。

女子の河辺と共に五輪を経験できるプラスは計り知れない。

いや、鍵山選手は表彰台の可能性さえあると思う。

次代のエースとして世界をアッと驚かすことも考えられる。

 

女子が優勝坂本花織、2位樋口新葉、3位河辺愛菜

結果として表彰台の3人がそのまま代表の座に就いた。

おそらく代表発表の時間が押しに押したのはこの女子3人目とアイスダンスで議論百出だったためだろう。

全体の雰囲気や過去の実績では三原舞依が圧倒的にリードしている。

タラレバは禁物だがフリーのあのミスがなければ、三原選手が3位に入り代表選手は違っていたかもしれない。

と言ってもあくまでタラレバの話なので意味がない話なのだが・・・。

しかし代表に選ばれた河辺選手のトリプルアクセルは実に安定感があった。

SP、フリー2本揃えて、加点も貰える見事なジャンプだった。

4回転をばんばん跳んでくるロシア勢に対抗するために3Aを確実に跳べるのは大きな武器だ。

伸び盛りの河辺にどこまで頑張れるか見てみようとなったんだろう。

三原選手は4大陸に回ったが、身体を戻して来季の世界選手権を目指して欲しい。

もうひとつ、もしかしたらこちらの代表決定の方が大変だったかもしれない。

アイスダンス

総合で小松原組が優勝、カナダイは2位だがその差は僅差。

リズムダンスで高橋の転倒が無ければ間違いなく順位は逆だっただろうが、これもタラレバの話。

全日本優勝は限りなく重いのだ。

なのでオリンピック代表が小松原組に決まったことは至極当然だ。

しかしカナダイ組2年目の進化は想像のはるかに上をいった。

正直去年のカナダイの演技を見てここまでの演技を見せてくれるようになるとは思わなかった。

リズムダンスのソーラン節、後半のステップの部分は鳥肌ものだった。

連盟は世界選手権にはカナダイを派遣することを決定した。

世界選手権代表を告げられた時、高橋選手の表情が一瞬緩んだ。

その後村元選手と静かに喜びを分かち合っていた。

選ばれることを想像していなかったように思った。

来季に向けて大きな舞台を踏めるのは大きく、気が早いが3年目に期待が膨らむ

世間の注目がカナダイに向けられる中、小松原組は第一人者の座を守った。

精神的に追い詰められていたことは間違いない。

その心中察するに余りある。

全日本制覇に小松原組の意地を見た気がする。

当面はこの2組がしのぎを削り、日本アイスダンスの底上げを図ってくれるだろう。

 

オリンピックはすぐそこまで来ている。

ジャンプの比重が重すぎて総合的な美しさが点数に結び付きにくいのは残念だが、日本選手は本来フィギュアスケートが持つ魅力を見せてくれる。

あと2カ月。

短いようで長い。

全日本で一度作ったピークを少し緩めて本番に向けて再びピークを持っていく。

まずはそれに失敗しないで欲しい。

最後に紀平選手。

来季の世界選手権には戻ってきてくれることを願う。

 

これで今年の投稿を終えます。

来年もよろしくお願いいたします。

皆さま良いお年を。