先週の日曜日に録画していた情熱大陸を見た。
登場人物は三浦璃来・木原龍一の二人。
フィギュアスケートでペアに出場している二人だ。
私は、もう今は投稿した記事も削除されて消滅したizaブログを含めるとおそらく300本近くフィギュアスケートに関する記事をブログに投稿しているが、ペアとアイスダンスに関する物はその内数本しかないと思う。
その理由は単純に日本選手の活躍するシーンがなかったからだ。
さらにペアやアイスダンスの放映が昔に比べ著しく少なくなったのも理由のひとつだ。
もちろんペアやアイスダンスにも心揺さぶられる演技は数多くある。
相当昔になるがアイスダンスではモイセーエワ・ミネンコフ組の歯切れ良い演技が大好きだったし、ペアでは比較的最近だがボロソジャル・トランコフ組が好きだった。
ボロソジャル組はソチで金メダルに輝いたが、そのシーズンのSP仮面舞踏会は特にお気に入りのプログラムだ。
ちょっとその映像を貼付け可能だったのでYouTubeから。
ソチ五輪が開催されたのは2014年だったが、実は木原龍一選手も高橋成美さんと組んで出場している。
木原龍一21歳の時だ。
この時はSP18位でFSに進めることが出来なかった。
ちなみに高橋さんは今バラエティで時々拝見するがなかなかいい味を出している。
そんな木原選手が3人目のパートナーとして2019年に三浦選手と運命の出会いをする。
ここから正に快進撃が始まる。
コロナ禍も乗り越えてペア結成2年目で世界選手権初のFS進出。
3年目にはGPファイナル出場から北京五輪で7位入賞。
同シーズンの世界選手権で堂々の銀メダル。
勢いは留まることを知らず結成4年目の昨年2022~2023年シーズンでは何と、GPファイナル、四大陸、そしてついに世界選手権まで含めて全て金メダル。
年間グランドスラムを達成するに至った。
ひと昔前までは考えられない快挙だ。
番組では二人を時に兄妹のように時に夫婦のように・・・と紹介されていた。
確かに二人は見ていて微笑ましい。
悲壮感というものが全くない。
10歳年上の木原選手は三浦選手の全てを受入れているように見える。
三浦選手は木原選手がどのような事態に陥っても健やかにいられるよう明るく接する。
見ていると微笑ましい限りだ。
もちろん表に出さないだけで影の苦労は半端ないに違いない。
まして今シーズン木原選手は体調が芳しくないようだ。
それでも先の世界選手権ではフリーで過去最高点をマークして銀メダル。
その強さ、安定感は本物だ。
私は個人的に、兄妹、夫婦というよりは仲の良い漫才コンビという印象を持った。
間違いないのは、この二人の相性は最高だ。
ミラノ五輪までまだ2シーズンあるので、まずはシーズンオフに身体をしっかりケアして体調を整えられればミラノでも当然金を狙えるだろう。
僅か30分の番組だが二人が何故これほどまで急成長出来たのか、その理由が垣間見えた気がする。
ミラノ五輪が終わった後は・・・いやいやそれを詮索するのは野暮ってえもんだね。
それでは最後に金メダルに輝いた昨年の世界選手権SPを貼付け可能なYouTubeから。