影無茶のスポーツ24/7

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女子バスケット日本代表 パリ五輪世界最終予選の結果眺めて改めて死の組だったと痛感

ここ数年飛躍的に注目度が高くなったバスケットボール。

もちろん以前から人気はあった。

私の記憶が確かならば学校のクラブ活動においても入部者は昔から一二を争っていた。

しかしここ4~5年の盛り上がり方はバスケ人気を不動の物にしつつある印象だ。

昨年から今年にかけて開催されたパリ五輪出場権獲得に向けた日本代表の戦いは陳腐な言葉だが見ている者に感動を与えた。

カップで男子が出場権を獲得したのに続いて、女子も先ほど行われた世界最終予選で見事に格上のスペインとカナダを破って出場権を獲得。

男女揃ってパリ五輪の出場が決定したことで益々盛り上がるだろう。

その女子バスケット世界最終予選。

16か国が4か国ずつ4つのグループに分かれ総当たりで対戦。

オリンピックの出場国は12カ国。

既に出場枠を確保している開催国フランスとWカップ優勝のアメリカを除いた10枚のパリ行き切符を賭けた戦いだ。

グループ分けはフランス、アメリカを含めて抽選で決定。

その結果日本(ランキング9位)はスペイン(4位)カナダ(5位)ハンガリー(19位)と同組となったが、この組は実力伯仲で死の組と言われた。

結果はご存知のように日本は難関を突破し2勝1敗で出場権を獲得したのだ。

以下に4グループの結果を掲げる

ハンガリー会場

順位         勝敗  勝点   得点  失点  差 

1 日本      2勝1敗  5 247 238 +9

2 スペイン    2勝1敗   208 213 -5

3 カナダ     1勝2敗  4 204 201 +3

4 ハンガリー   1勝2敗  4 208 215 -7

■中国会場

1 フランス    3勝0敗  6 264 129 +135

2 中国      2勝1敗  5 249 198 +51

3 プエルトリコ  1勝2敗  4 178 260 -82

4 ニュージーランド0勝3敗  3 153 257 -104

■ベルギー大会

1 アメリ    3勝0敗  6 282 164 +118

2 ベルギー    2勝1敗  5 254 208 +46

3 ナイジェリア  1勝2敗  4 179 243 -64

4 セネガル    0勝3敗  3 170 270 -100

■ブラジル大会

1 オーストラリア 3勝0敗  6 220 180 +40

2 ドイツ     2勝1敗  5 198 222 -24

3 セルビア    1勝2敗  4 211 213 -2

4 ブラジル    0勝3敗  3 191 205 -14

(各組色付き太文字が出場権獲得)

こうして各組の成績を見ていると、ハンガリー会場以外は全て上位から3勝-2勝-1勝-0勝と明確に差が出る分かりやすい結果。

得失点差を見ても実力差は明らか。

 

それに対し日本が属したハンガリー会場は大混戦。

終戦を残して4カ国が1勝1敗で並ぶ結果に。

終戦の結果次第でどの国にも出場枠確保と共に落選の可能性もある大変な状況。

日本はその最終戦で格上のカナダに勝ってオリンピックの出場権を獲得したのだ。

今回会場の都合で最終戦は同時刻開催ではなく日本対カナダ戦が先に行われた。

このため日本対カナダ戦の結果によりスペインの出場枠獲得も決まってしまった。

同じ勝点の場合は直接対決の結果によるのでカナダに勝っているスペインはハンガリーに負けて1勝2敗となっても五輪出場になる。

スペインにとってモチベーション的に難しい状況だ。

しかしスペインは途中大きなリードを許していたハンガリーに終了間際に逆転。

ハンガリーはパリへの招待状をほぼ手中にしていたが、最後の最後で掌からスルリとこぼれてしまった。

この結果ハンガリー開催組からは日本が1位抜け、以下スペイン、カナダとハンガリーは並んだが直接対決でハンガリーに勝ったカナダの3カ国が出場枠を獲得した。

日本は東京五輪で銀メダルに輝いたがそれがフロックではないことが証明された。

死の組と言われたこの組を勝ち抜けたことでパリも十分期待出来る。

オリンピックまで5カ月。

この勢いでパリでも暴れて欲しい。

AKATSUKI JAPAN!!