大相撲夏場所が終わった。
先場所旋風を巻き起こした尊富士が全休。
尊富士以外にも休場力士が相次ぐ異常事態。
役力士が5人休場したこともあり4人いる大関同士の取組は豊昇龍と琴櫻の1番だけ。
当然横綱と大関の取組はなく役力士同士が顔を合わせる機会も激減してしまった。
なんなんだこれは。
怪我に泣く力士の多さは由々しき事態だが、現状何の対策も講じられる気配がない。
今場所十両で相撲を取った遠藤も怪我に泣いた力士の一人。
稀勢の里も怪我で力士寿命を縮めた。
貴乃花もそうだった。
将来角界を背負うかと思われた若手力士にも怪我に泣かされる。
令和5年名古屋場所で旋風を巻き起こした伯桜鵬も怪我で幕下まで落ちて、復帰後も力を発揮出来ていない。
尊富士も復帰して先場所のようなスピードあふれる相撲が取れるのか疑問だ。
世代交代の波が見えてきたのに水を差すような状況が続く。
そんな中、大器大の里が12勝3敗ではあるが幕内優勝。
先場所尊富士が作った初土俵から10場所目の優勝という最短記録を僅か1場所で抜く初土俵から場所目で幕内優勝という離れ業を成し遂げた。
場所前に発覚したいじめ問題。
どこまでが真実なのかは正直わからない部分もあるが大の里のイメージを大きく後退させるものだったことは間違いない。
地位が人間を成長させることはいくらでもある。
大の里にはこれからも勝ち続けて横綱にまで上り詰めて欲しい。
琴櫻も千秋楽大関同士の一番豊昇龍に勝ったが、今場所は全体を通じてあまりほめられた内容ではなかった。
それでも11勝4敗の成績を残せる訳だから地力はついている証拠。
当然綱とりを目指して精進して欲しい。
正直見どころの少ない場所になってしまったのは否めない。
照ノ富士の来場所はいよいよ進退をかける場所になるだろう。
先場所や今場所のように序盤成績が上がらなかった場合休場ではもう許されない。
ここまでの功績、頑張りは認めるが・・・。
大相撲はやはり東西にどんと横綱が構えていて、強い大関がいて元気な三役が揃うことが当然のこととは言え望ましい。
今の大相撲は番付に重みがない。
ヒーローインタビューも昔と違い、凄いことをやってのけた感がない。
日常茶飯事化している。
新弟子も減少の一途だ。
大丈夫か大相撲。
そう思いたくもなる夏場所であった。
名古屋場所は番付発表7月1日、初日7月14日、千秋楽7月28日の開催だ。