大相撲夏場所は9日目を終えたが休場力士ばかりの酷い状況になっている。
場所前のプレビューで以下の注目点を掲げた。
・尊富士の状態
・照ノ富士の状態
・新小結大の里と再小結朝乃山
・霧島は再び上昇気流に乗れるか
結果はこうだ。
尊富士は場所前の状態から休場が予想されたがこれで来場所は十両からの再スタート。
照ノ富士は2日目から休場。
再小結朝乃山は初日から休場
琴櫻と大の里だけが優勝争いで残っているが共に既に2敗。
琴櫻も連日危ない相撲で自力だけで勝っている印象。
上を目指すには心もとない相撲だ。
上記以外にも貴景勝、若元春が休場で、役力士9名中5名休場という惨憺たる状況だ。
これを異常事態と言わずして何が異常事態だ。
とにかく怪我人が多過ぎる。
最近は上位に進出しても怪我で出世が出来なくなってしまう力士も多い。
その要因は指摘する方も多いが力士の大型化に他ならない。
以下に昔の主な横綱の体重を記してみたい。
大鵬 124㎏
北の富士 135㎏
輪島 120㎏
北の湖 150㎏
千代の富士115㎏
貴乃花 141㎏
今はどうだ。
150キロ前後であたり前。
170キロ当たりの力士がごろごろいてる。
これだけ身体が大きくなると怪我が増えるのは道理。
身体の小さい力士も大型力士との対戦や稽古で怪我のリスが高くなる。
全ての力士が怪我と背中合わせに土俵に立っているような物だ。
この流れは止められるべくもなく、と言ってこれ以上はさすがに巨大化にはならないだろうが、このままでは何か抜本的な改革が必要になってくる気がする。
大げさではなくこれは大相撲の危機ではないだろうか。
プレビューで新旧交代の流れが加速するのか、ベテラン勢が勢いを止めるのか・・・と書いたが、今の所結果はその両方でもない、何だかよくわからない混沌とした状態としか言えない現状だ。
これだけ役力士が休場してしまった夏場所。
結局は琴櫻と大の里が優位とは思うが3敗までは十分優勝圏内。
後半戦の取組編成は苦労するだろうなあ。