大相撲春場所は9日目が終わって新入幕の尊富士が勝ちっぱなし。
新入幕力士の初日からの連勝記録を伸ばしている。
これを追う1敗にこれも新鋭大の里。
先場所、力の違いを見せつけた横綱照ノ富士がまさかの3日連続金星献上で休場。
綱取りならなかった霧島も3勝6敗と黄泉の国から喝!が聞こえてきそうな成績。
2敗力士までの相撲内容が3敗以下の力士に比べて(当たり前だが)とても良いので、優勝は5力士に絞られたと言って良いだろう。
尊富士はとにかく立ち合いのスピードが速い。
このスピードが尊富士の魅力だろう。
もはやオールドファンしか知らないと思うが柏戸関を思い出した。
身体つきもキン肉マンのようで最近にいないタイプだ。
初土俵から9場所の成績65勝8敗の勝率8割9分は驚異的。
相撲界の藤井聡太だ。
その尊富士が今日10日目に大の里と対戦が組まれた。
大の里のスケールの大きさは誰もが認めるところで、将来の千秋楽結びで幾度も優勝を争うことになるかもしれぬ記念すべき初取組ということなのかもしれない。
この結果が優勝争いに大きな影響を及ぼすのでそういう意味からも見逃せない一番だ。
来場所から琴桜(琴櫻?)の名を授かる琴ノ若も後半内容が良くなってきた。
前半は新大関の重圧があったのかもしれないが、早くもそれを脱したようだ。
今場所優勝なら来場所一気に綱取り場所となる。
8度目のカド番を戦う貴景勝。
見る限り最近では一番相撲内容が良いように思う。
あからさまに引くこともなく慎重ではあるが前に出る意識が強い。
大関在位28場所で優勝4回準優勝8回の実績は他の4力士を圧倒しており、経験を活かして5度目の賜杯ということも十分あり得ると思う。
明日以降尊富士をどこまで役力士と番付を組ませるか。
最近は幕内下位でも優勝を争う力士は大関陣との対戦も組まれるので、尊富士対琴ノ若、尊富士対貴景勝、などが見られるかもしれない。
大の里も5枚目なので今後は上位陣との対戦ばかりとなる。
先場所は上位陣の壁に阻まれたところもあったが今場所は果して・・・。
大相撲は完全に新旧交代の波が押し寄せている。
今まで角界を背負ってきた力士が壁となってくい止めるのか。
それともニューウェーブがこのまま台頭して新しい時代を迎えるのか。
今年ついにその答えが出る。