大相撲1年納めの九州場所も9日目が終了。
今年は4場所が全休、1場所が4日目から休場で皆勤は1場所だけ。
その場所で優勝してしまうのが大相撲の現状を物語る。
横綱の責任を果しているかと言えば決してそうとは言えず、大関以下の力士に大きなチャンスが巡ってきているのにそれを掴む力士が出てこない。
前半戦は珍しく上位陣が好調に白星を重ねていたが結局いつものように混戦模様に。
単独トップは1敗で14枚目の一山本ただ一人。
たまたま「あなたは小学5年生より賢いの?」に島津海関と出ていて僅か1問間違えて300万円獲得ならなかったテレビを偶然に見て、めちゃくちゃ印象に残っていたが、その一山本が頑張っているのは応援したいが(単純か!)。
2敗が大関霧島、関脇琴ノ若に先場所優勝決定戦に臨んだ熱海富士と新入幕美ノ海。
3敗が9力士の大混戦。
精彩を欠いているのが琴ノ若を除く関脇・小結の4力士。
大栄翔は今場所上半身は動いているが足がついていってない感じ。
阿炎も期待の力士だが突き押しの同系統力士に勝てないのは苦しい。
北勝富士は先々場所、先場所までの覇気がない。
若元春も組めば力を発揮するが、相変わらず負け方が悪い。
結局役力士で抜け出る力士がいない。
最近の傾向である幕内下位力士が最後まで優勝争いに残る形が今場所も見られそうだ。
綱取り場所の貴景勝は既に3敗。
優勝の可能性は残っているが連続優勝でも3敗以下では横綱昇進に反対も多いだろう。
豊昇龍は5日目豪ノ山戦での立ち合い注意を受けて以降全く良いところが無い。
確かにあの立ち合いは酷いと思うが、心無いバッシングはやめて欲しい。
琴ノ若は落着きはらった相撲。
今場所は大物感が備わってきた印象。
期待の朝乃山はふくらはぎ肉離れで休場していたが途中出場。
既に負越しが決定しており来場所は番付が落ちる。
肝心な時にそれを乗り越えられない印象が強く来年は勝負の年となるだろう。
さて今場所の優勝予想だが大関霧島と見る。
対抗は琴ノ若。
そして熱海富士だ。
3力士ともここまで2敗だがここまでの取り組みが安定している。
他の力士は勝つ時と負ける時の相撲内容の差が大きすぎる。
霧島は大関昇進前のスピードが戻ってきたし体調も問題ないようだ。
熱海富士も先場所の成績がフロックでないことを示している。
圧力はなかなかの物で、とにかく重たい。
土俵際に詰められてからの粘り腰も相当な物だ。
簡単には土俵を割らない。
3敗力士の中から上げるとすれば結局貴景勝ということになるか。
さてどうなるか。
後半戦を楽しみたい。