アウェイの北朝鮮戦が没収試合となり3対0の勝利扱いになったが、それを抜きにしても圧倒的な強さだった。
アジアカップでベスト8に終わったことによる停滞を吹き飛ばす内容だったと思う。
ご存知のようにサッカーは勝点で順位を決める。
勝利が勝点3で引分は1、負けは当然0だ。
勝利と引分の勝点差2の違いは大きい。
たとえば野球の場合順位決定は勝率で決める。
勝率が同じ場合の決定方法はセ・パで異なるがここでは触れない。
たとえ話としてよく使われるのが(こんなことはあり得ないが)142勝1敗のチームと1勝142分のチームの場合、後者の方が順位では上になる。
ところがサッカーの場合、例えば今回ように4か国2回戦総当たりだとすると6試合の結果で5勝1敗の国と1勝5分の場合、前者は勝点15、後者は勝点8となり圧倒的に前者が上となる。
たとえ3勝3敗でも勝点9で1勝5分の勝点8を上回るのだ。
以前は勝利が2で引分が1だった。
しかし勝の価値を高め(シャレではない)たことでよりサッカーは攻撃的になり、つまらない試合は減った。
そんな中、日本は勝点18,総得点24(没収試合3点含む)失点0とパーフェクト。
他のグループで同じように全勝、失点0はオーストラリアのみだった。
今年になって三苫は怪我で、伊東が例の問題で招集されていなかったが、それに代わる選手も活躍して攻撃プランの選択肢が広がったのも収穫。
三苫、伊東も簡単には代表入り出来ない程に攻撃陣のタレントが豊富になった。
最終のシリア戦では考えられる最強メンバーが揃って5対0の完勝は再び日本強しの印象を与えることが出来たようだ。
3次予選に進んだ国はグループAから順に、カタール、クウェート、日本、北朝鮮、韓国、中国、オマーン、キルギス、イラン、ウズベキスタン、イラク、インドネシア、ヨルダン、サウジアラビア、UAE、バーレーン、オーストラリア、パレスチナの18カ国。
これを6か国ずつ3グループに分けてホームアンドアウエーの2回戦総当たりを行い上位2カ国はその時点でWカップ出場が決まる。
組合せ抽選は6月27日、9月5日開始で来年6月10日までの長き戦いが始まる。