サッカー日本代表サムライブルーがアジアカップベスト8でイランに敗れた。
終了間際にPKを決められ1対2の敗戦。
この試合の後半、点を取られるのは時間の問題と思えた。
イランのなすがままだった。
アジアの試合で最近ここまで酷い負け方は記憶にない。
確かに正GKは初めてと言って良い大きな舞台だったこともある。
(しかし今大会途中でGKを変える訳にはいかなかっただろう)
確かにイラン戦での板倉選手は非難されても仕方がないパフォーマンスだった。
(こちらは逆に選手交代が必要だっただろう)
確かに浅野選手はゴールチャンスを全く決められなかった。
(ドイツ戦のゴールが忘れられない)
確かに期待されていた菅原選手が3戦以降出場しなかった程出来が悪かった。
(影山優佳さんの期待に応えられず)
確かに1戦目活躍した南野選手が2戦以降別人のようになってしまったこともある。
(いくらなんでもポジション変更だけが原因ではないだろう)
確かに大きな期待を持たれていた久保選手は期待ほどには動けなかったかもしれない。
(とは言っても今回は今までで一番フィットしていたように思うが)
確かに三苫選手も万全な状態でなかったこともある。
(バーレーン戦の輝きをイラン戦では封じ込められた)
確かにイランのファールと思えるプレイに笛がならなかったこともあっただろう。
(これはよくある話だがそれに文句を言っても仕方がない)
確かにベスト16から中2日でベスト8を戦う日程はハードすぎたかもしれない。
(確かに異常な日程だがイランも同じだ)
さらには伊東純也選手の離脱なども全く想定外だったに違いない。
(現段階ではノーコメント)
しかし、しかしだ、上記に掲げたことなどはいつでも起こり得ることだ。
苦難に陥った場合ピッチ内で選手は打開を図るために最善を尽くさなければならない。
ベンチはそのように選手が動けるべく的確な選手交代や指示を出さなければならない。
そういったことでピンチをチャンスに変えていくのだ。
試合中、解説者の話や試合後の報道を見るとそれが出来ていなかったらしい。
守田選手の叫びとそれに対する森保監督の反省の弁を見ても間違いないようだ。
私はイラク戦で森保監督を擁護したが、イラン戦を見て監督にも明確な残留基準を示さなければならないと思った。
かつてトルシエ監督はそういったターニングポイントの試合を幾度か乗り越えて最終的に結果を出した。
加茂監督が電撃解任された時、後任岡田監督の元でジョホールバルの歓喜は生まれた。
協会はアジアカップでも決勝進出のノルマを森保監督に出しておくべきだったのだ。
だって目標はアジア制覇だったんだろ。
それがベスト8止まりだったのだ。
この結果は重い。
監督解任となっても仕方がない成績だ。
だが田島会長は監督交代については全く考えていないと語った。
今更アジアカップをやり直すことは出来ない。
すぐにWカップ2次予選が再開される。
日本代表は北朝鮮と2試合、シリア、ミャンマーと各1試合対戦が決まっている。
前を向くしかない。
Wカップは2026年大会から出場枠が32から48に増える。
アジアも4.5から最大9に出場国が増える。
2次予選各組の上位2か国合計18か国が最終予選に進む。
そこで6か国ずつ3組に分かれ上位2か国(合計6か国)が本選出場決定。
各組3位4位(合計6か国)は3か国ずつ2組に分かれプレーオフ。
各組トップ2か国が本選出場となる。
プレーオフ2位の2国間で大陸間弾道ミサイル・・・ではなく大陸間プレーオフ出場国を決め、他の大陸代表とで最後の出場国を決める。
最終予選で代表を勝ち取らなければ、その後も果てしない戦いが続く。
人間の心理とは不思議なもので、出場枠が増えて予選は楽勝と思っていたが、今は2次予選でさえも本当に大丈夫かと考えてしまう。
日本代表の合格ラインは2次予選は最高でもトップ通過、最低でもトップ通過だ。
最終予選はとにかく2位でも良いので出場を決めること。
ここでプレーオフに回るなら監督交代だ。
アジア王者は今回も成らなかったが、名誉挽回のチャンスはこれから十分にある。
まずは3月21日北朝鮮戦。
ここで未来への展望を見せてほしい。