仕事以外全部趣味
競馬を見だして、かれこれ50年以上。
競馬を知るきっかけはタニノムーティエだ。
馬券を買える年齢ではなかったが、日曜日のテレビ中継は欠かさず見ていた。
馬券を買いだしたのは社会人になってからで最初は名前で買う馬を決めていた。
その後いわゆるケントク買いにハマった時期もあった。
高本方式の全盛期だ。
2~3冊本を買った(今も捨てずに持っている)。
セミナーにも参加したことがある(笑)。
いまとなっては良い思い出だ。
これだけ長く競馬を見ていると記憶に残るレースは数多い。
今回は1983年第1回ローズステークス。
当時エリザベス女王杯のトライアルレースとして創設された。
プロローグに書いたタニノムーティエの1歳下の世代にロングワンという名馬がいた。
当時私は、ロングワンという名前の響きをいたく気に入った。
その後ロングという冠馬は多く登場したが、その全てを応援していた。
ロングエースというダービー馬も登場した。
ロングホーク、ロングファスト、ロングハヤブサ、ロングヒエン、ロングシンホニー。
多くの重賞馬が輩出された。
ロンググレイスもロング一族の1頭として当然応援していた。
馬名のグレイスはモナコ公妃のグレース・ケリーが由来なのだろう。
そんなロンググレイスと同期の牝馬たちには、ダイナカールがいた。
同年のオークスはゴール前、5頭が横一線に並ぶ大熱戦を繰り広げた世代だ。
ロンググレイスはこのオークス時には何と、何と、3戦未勝利だった。
それが6月に未勝利戦を勝利してから400万下、800万下(当時)を勝ち上がってオープン入り。
オープン初戦がローズステークスだったのだ。
1番人気はダイナカール、2番人気がオークス3着メジロハイネ。
ロンググレイスは3番人気。
オークス2着タイアオバ、4着ジョーキジルクムも出走している中で3番人気。
上がり馬への期待が現れていたのだろう。
オークスの再現と言って良いメンバー構成の中、見事に勝ち上がったロンググレイス。
そのレースぶりを例によってYouTube貼り付け可能な映像を。
関西テレビ杉本アナの名調子と共にご覧願いたい。
年が明けて金杯に出走しこれも勝利。
その後も重賞を好走した後、ミスターシービーが優勝した天皇賞・秋で3着と好走。
次戦の阪神大賞典でデビュー以来初めて掲示板を外し、続く金杯が最後のレースとなった。
牡馬の一線級相手に好走を続けたロンググレイス。
ロング一族でもトップクラスの印象深い競走馬だった。
戦績 16戦6・3・4・3