風薫る5月。
本来夏場所は気候的に最も好ましい条件下での開催となる場所だ。
しかし昨今の温暖化等の影響により、4月から夏日続出。
明らかに環境が変わってきた。
地球環境はこの先どうなっていくのだろう。
そんな中行われる夏場所、私が注目する点をいつものように掲げる。
・尊富士の状態
・照ノ富士の状態
・新小結大の里と再小結朝乃山
・霧島は再び上昇気流に乗れるか
この5点。
先場所は尊富士が史上初の新入幕優勝。
14日目に負傷し、出場さえ無理と思われた千秋楽に出場して優勝を成し遂げたことで大きな盛り上がりを見せた。
しかしその代償は大きく、場所前の稽古もまともに出来ない状態。
出場は難しいのではないか。
無理して出場し、さらに患部を悪くすることは絶対に避けないといけない。
となると期待は新小結大の里ということになるが、場所前に降ってわいたいじめ問題が影を落とす。
土俵上で悪評を払拭する相撲を見せて欲しい。
こうなると、やはり今場所最も注目する力士は大関琴ノ若改め琴櫻となる。
二桁勝ったが尊富士、貴景勝、霧島に敗れ本人も当然納得していないはずだ。
今場所は綱取りへの足掛かりとなる13勝以上は上げて欲しいし、その力があるのは誰もが認めるところだ。
白鵬引退後長く一人横綱を務めているが、先場所の状態を見るとさすがに限界近しを思わずにはいられない。
場所前の状態はあまり良くないようで、出場は五分五分ではないか。
10回優勝をひとつの達成点として意識しているに違いないが、その判断に注目だ。
最後に復活目指す2力士。
ひとりは再小結朝乃山。
1年の謹慎期間はあまりにも長すぎた。
それでも三役迄戻ってきたのは力のある証拠。
しかし朝乃山も30歳。
ラストチャンスと思って頑張って欲しい。
もう一人は霧島。
春場所まさかの5勝10敗。
大関になって6場所。
全くらしさがなかった先場所だったが、千秋楽の琴ノ若戦はとても内容が良かった。
あの相撲を取れるなら今場所期待出来る。
奇しくも朝乃山、霧島は私が以前から綱候補として取り上げてきた力士。
まだまだ見限る訳にはいかない。
新旧交代の流れが加速するのか、それともベテラン勢がその勢いを止めるのか。
注目の夏場所は5月12日、いよいよ1週間後に初日を迎える。