スポナビ掲載記事の川内選手の手記を読んで改めて川内選手を応援したくなった。
それほどこの手記は読みごたえがあり、川内選手の思いがほとばしるような内容だった。
今の公務員ランナーに身を置くきっかけが挫折から生じた事や、そこから見返そうとする気持ち。
大学で出会った指導法で記録が伸びた事や、世界に目を向けた理由。
その辺が包み隠さず書かれていて彼の人柄もよく出ていると思った。
それに何といっても、後半に書かれている5つのマイルールは素晴らしい。
私は川内選手はどこか実業団の強豪に入り優秀なコーチの指導を受けた方が絶対に伸びるのにと、ずっと思っていた。
しかし、このマイルールを読んでその考えを改めた。
これを読むと目から鱗が落ちる。
数多くのマラソンレースに出場する事が決してオーバーワークにならない事。
マラソン実戦主義という考え方の下、やみくもに走っているのではなく、計画的に走っている事。
普段の練習で超長距離を走り込む選手たちよりも川内選手の方が総距離数は少ない事。
そのほかにも練習におけるメリハリのつけ方や、練習は1部練習が基本など、全ての話が合理的かつ実践的であると感じた。
今まで川内選手はあんなにマラソン、ハーフマラソンに出場して疲労の蓄積が心配と思っていたが、全くそのような事はないのだ。
何かこの手記を読んでますます川内選手に興味を持つようになった。
実業団のコーチも素晴らしい理論、コーチング技術を持っているのは間違いないと思う。
しかし将来、川内コーチの教えで育つ選手を見てみたい思いが強くなった。
もちろん川内選手本人の走りにも注目するのは言うまでもない。
次のレースは世界選手権・・・ですよね。