日本が獲得したメダルは金1銀2銅3だった。
これをどう見るかは考え方によって人様々だろう。
個人的にメダルの数よりも獲得した選手が少なかったのが物足りなかった。
しかし失望したかと問われればNOと答える。
まず、平井コーチが目標に掲げていた金を取れた事。
そういう意味で瀬戸大也の400m個人メドレーの金はある意味日本を救った。
この金がなければさすがに寂しさを禁じえない結果と言う事になってしまっただろう。
男子メドレーリレーの銅も頑張った日本チームへの神様のプレゼントと言っていいだろう。
ロンドンでは「康介さんを手ぶらで帰す訳にはいかない」状況が、今回は全員手ぶらで帰りたくないって状況の中で、アメリカの失格があり見事に銅メダルを獲得した。
リレーでは水泳も陸上も失格があるがそれがリレーだ。
今回のチームは間違いなく最強メンバーだったと思う。
しかしロンドンでことごとく4位と銅メダルの境目を乗り越えた日本水泳陣も今回はそう上手くはいかなかった。
それは勝負のあやで仕方がない事だ。
それでも金を含むメダル総数6個は悪くはない。
北島、松田、入江、鈴木、星、立石等ロンドンのメダリスト達が個人種目で軒並みメダルに届かなかった事を考えれば・・・。
それを考えると寺川の精神的な成長、強さは感動的ですらある。
ゴールデンエイジと言われる萩野、瀬戸、山口が今後の日本水泳陣を引っ張っていく事が明確に見えた今大会。
課題はやはり北島、松田に変わるリーダーの出現だ。
山本から北島、松田に受け継がれたその大役は本来ならば入江、立石にバトンタッチされるべき物だ。
入江はレース直後のインタビューで思いをぶちまけてしまったが、やはり彼は今後の日本水泳陣を引っ張っていく責務がある。
立石と共にその任を全うする覚悟が出来た時、最強布陣は本当の輝きを増すだろう。