U18ワールドカップ2次リーグ。
日本代表は過去11回優勝を誇る強豪キューバを10対0コールドで下し、7連勝を飾った。
この大会自体は歴史があるが、日本代表はほとんど参加しておらず、
昨年は久々に出場したが、アメリカの選手の度重なる森への過剰な体当たりの印象が強く、結果そのものはあまりよく覚えていないのが正直な所だ。
ところが今回は快進撃を続けている事もあって過去に例がない程皆の注目度が高い。
それにしても本当に強い!その強さはますます勢いを増し、韓国、キューバと2試合続けて10対0のコールド勝ちだ。
三振を取れる投手が揃い、打撃陣も絶好調で大会に臨んでおり、圧倒的な強さを見せつけている。
今日のキューバ戦も安楽がどんどんと調子を上げていき、キューバ打線を翻弄した。
打線はこれまた全員が木製バットを自在に操り大量得点の連続だ。
こんなに頼もしい代表チームはそう見られる物ではない。
選手達の顔を見ていると自信にあふれた表情をしている。
高校生とは思えない落ち着きと風格、気品まで漂うたたずまいだ。
もう立派な大人のチームである。
各校のエース、主力打者が集まっている代表チーム。
ともすれば俺が俺がと自我を強く出すケースも有りうるわけだが、そういった所が全く見えない。
全員がチームの勝利の為に何をなすべきかがわかっている。
エリート達である彼等がそういった所を理解して大会に臨めば鬼に金棒だ。
こうやって思うのは出来る者にはどんどんとステップアップさせる経験を積ませてあげる事が、大げさかもしれないが日本の将来に大きなプラスになるって事だ。
一昔前にはやった順位をつけない教育方針。
運動会でも皆が並んでゴールする。
それではいけないのだ。
出来る子は経験を積ませてあげる事が(もちろん挫折する場合も出てくるだろうが)一番の成長への糧になるだろう。
もちろん野球だけではない。
その子の得意分野を見つけてそれを大きく伸ばしてあげる。
その為に経験はとても重要だ。
経験は宝物になる。
イチローも田中マー君も会見で失敗から逃げずに向き合ってきた事を語っている。
今回U18代表の選手達は貴重な経験を経て、また一回り成長して、それぞれの道に進んでいく。
彼等を見ていると、私もまだまだ頑張らなければと活力がみなぎってくる。
何と素晴らしい高校生達だろう。