予想通り則本がリリーフで登板し、炎の投球を見せつけた。
クライマックスシリーズでもあったように、星野監督は先発投手であっても一番力を持っている投手をここぞという時にスクランブル発進させるというカードを切ってきた。
戦力的にどうしても劣るイーグルスとすれば、捨て身の作戦なのだ。
もちろん星野監督には勝算があったに違いない。
則本の心理状態なども同じ投手出身という事で読み取る事ができるんだろう。
思えばジャイアンツが渡辺ライオンズに敗れた時も、岸、涌井を後ろで投げさせる作戦に屈した。
短期決戦だけの限定メニュー。
スペシャルなミッションだ。
ペナントレースではありえない。
通常リリーフ投手を差し置いて先発タイプの投手がリリーフと兼務するのは前近代的な方法だ。
しかしジャイアンツは明らかにこの捨て身の作戦に翻弄されている。
この二人の監督がどちらも投手出身である事は偶然ではないだろう。
それにしても打てない。
打てなさすぎる。
則本、田中両投手に対しては初めからそんなに打てるものではないと思っていた。
まさか美馬、辛島に対してもここまで打てないとは思わなかった。
短期決戦では打てない投手に対してはシリーズ中で打てるようにはならない・・・と前の投稿で書いた。
それでいくと、ジャイアンツはイーグルスの投手を誰一人として攻略できないのだ。
研究されつくしているのか、ジャイアンツ打者陣が調子の底なのか。
ただ9回裏、ジャイアンツは意地を見せてくれた。
あのバントが苦手な、バントが嫌いな、バントを命ぜられるとふてくされるような態度をみせる坂本が見事に送りバントを決めた。
そのバントが功を奏す。
村田が執念のピッチャー返し。
同点となって尚一死一・二塁とサヨナラのチャンス。
亀井、中井で何とかサヨナラを演出して欲しかった。
10回の表は触れまい。
ショックで昨夜は投稿する事が出来なかった。
後がないジャイアンツ。
田中投手を打ってタイに戻す事しか残された道はない。
どんな勝ち方でも良い。
ジャイアンツの執念を見せて欲しい。
ただそれだけだ。
(2013.11.5 改定)