全日本フィギュアが終わった。
かつてこれほど多くのドラマを生みだした大会があっただろうか。
もう何から書いて良いのかわからない状況だ。
とりあえず、順番にいこう。
まず女子フリー。
鈴木明子の演技は掛け値なしに素晴らしかった。
見ていて鳥肌が立った。
立ち過ぎてそのまま鳥になりそうだった。
元々鈴木の世界観は一番好きなんだが、今日の出来は凄かった。
ジャンプで一回は何らかのミスをしてしまうのにそれが全くなかった。
元々、スピン、ステップなどの感情表現は鈴木ワールドを持っている選手なので、ジャンプさえ上手くいけば今日のような得点の可能性はあった訳だ。
この上は浅田との集大成コンビでソチのＷ表彰台も狙って欲しい。
安藤のインタビューは印象に残った。
勝負をかけたフリー。
安全なプログラムで綺麗にまとめる事も出来たが、あえてチャレンジした。
それが私のプライド。
試合後現役引退を表明したという。
またひとつ音が消えてしまう。
村上、宮原、今井、次代を担う選手達がさいたまスーパーアリーナの大観衆の前で成長を見せる事が出来た。
ジュニア勢も虎視眈々と上位進出を狙っている。
そんな彼女達の中で一歩先んじた村上が今日も見事な演技を見せた。
昨日大泣きした村上が今日は満面のスマイルと、どや顔だ。
夢にまで見たオリンピックへのチケットを手に入れた。
浅田は今日も脇役だ。
まさかまさかの大崩れ。
今シーズンずっと先頭を走ってきた浅田。
今日の３位は、かえって一息入れる良いタイミングになった。
ソチまであと４５日。
夢の続きはまたの機会に。
