ソチオリンピックまで17日と迫っている中、ロシアのフィギュアスケート男子代表が混迷を極めている。
ここにきてプルシェンコに代表の可能性が出てくるとは思っても見なかった。
それどころか、代表待望論のような雰囲気でさえある。
もちろんプルシェンコの実績は群を抜いており、実力も誰もが認める所ではある。
それにしても今シーズンほとんど試合に出ていない選手であるプルシェンコが今話に出ている“滑走会”で演技をし、その結果代表に選ばれることになれば、それはちょっと、あまりと言えばあまりの尼寺ではないか。
こんな事になったのも欧州選手権で、ロシア選手権優勝のマキシム・コフトゥンが5位に終わってしまった事が原因だ。
さらに悪い事にGPシリーズNHK杯9位、ロシア選手権3位のセルゲイ・ボロノフが2位に、NHK杯8位、ロステレコム4位のコンスタンチン・メンショフが3位とコフトゥンより上位に入ってしまった。
GPファイナルにロシアからただ一人出場し、ロシア選手権も優勝したコフトゥンが欧州選手権で表彰台に上っておれば、すんなりとコフトゥンが代表に選ばれていたんだろうが・・・。
SP4位、フリー5位の総合5位では印象が悪い。
しかし、ロシアの選考基準がどのような物であったのかは知らないが、ロシア選手権を最終選考会としていないのはちょっと不思議な感じではある。
プルシェンコなら何かやってのけるのではないか・・・という常識では計り知れないムードは確かにある。
ミスター4回転。
幾多の怪我を克服して復活してメダルを手にする不死鳥ぶり。
31歳になる今も絶大な人気を誇っている。
地元ソチでの開催という事もあり、花道的な考えもあるのかもしれない。
ここでコフトゥンに貴重な経験をさせ、ピョンチャンにつなげるのか、プルシェンコを代表に選び、奇跡の復活にかけるのか。
代表選考とは一体何なのかという疑問を残しつつ、まもなく結果がわかる。