昨日のジャイアンツは会心の勝利でした。
9対0というスコアは滅多に見られる物ではありません。
何しろ放棄試合と同じ・・・。
休養十分の先発杉内が7回を僅か88球の省エネ投球。
後を継いだ土田、久保も余裕の投球で完封リレー、投手を浪費する事もなく首位安泰という結果となりました。寺内が復帰し、まもなく橋本も戻ってきます。
着々と整備されてきたジャイアンツですが、気になる男が一人います。
その名は内海哲也。
昨年まで通算108勝73敗。
在位10年の内7度の二桁勝利。
これは過去のジャイアンツのエースと比べても全く遜色ありません。
しかし今年内海は肩に違和感を覚え戦線を離脱しました。
まもなく復帰との声も聞こえてくる中、果たしてどこまで復活する事が出来るのか。
過去のジャイアンツのエースと呼ばれた男たちと比較して一つの考察を試みようと思います。
昭和40年代ジャイアンツⅤ9時代以降のエースを取り上げながら、内海との比較を試みます。
* 堀内恒夫 203勝139敗6S 560試合3045回 MAX26勝(24歳)最後の二桁勝利31歳
* 高橋一三 167勝132敗12S595試合2778回 MAX23勝(27歳)最後の二桁勝利35歳
* 渡辺秀武 118勝100敗8S 606試合2083回 MAX23勝(29歳)最後の二桁勝利32歳
* 新浦寿夫 116勝123敗57S683試合2745回 MAX15勝(27・28歳)二桁勝利37歳
* 小林 繁 139勝95敗17S 373試合2029回 MAX22勝(27歳)最後の二桁勝利31歳
* 江川 卓 135勝72敗3S 266試合1857回 MAX20勝(26歳)最後の二桁勝利32歳
* 西本 聖 165勝128敗17S504試合2677回 MAX20勝(33歳)最後の二桁勝利34歳
* 斉藤雅樹 180勝96敗11S 426試合2375回 MAX20勝(24・25歳)二桁勝利33歳
* 槇原寛己 159勝128敗56S463試合2485回 MAX13勝(30歳)最後の二桁勝利34歳
* 桑田真澄 173勝141敗14S461試合2782回 MAX17勝(21歳)最後の二桁勝利34歳
* 上原浩治 112勝62敗33S 433試合1835回 MAX20勝(24歳)最後の二桁勝利29歳
* 杉内俊哉 126勝65敗 273試合1836回 MAX18勝(25歳)
* 内海哲也 108勝73敗 252試合1554回 MAX18勝(29歳)
上記の数字は日本国内のみで海外の分は含まれていません。
国内の他球団の数字は含めています。
また、イニング1/3、2/3は切り捨てました。
小林、江川両投手は二桁勝利最後の年が引退の歳と同じです。
江川投手は2年目から引退まで8年連続二桁勝利となります。
堀内投手はすごいですね13年連続二桁勝利を成し遂げています。
槇原投手は35歳でリリーフに転向し18S、23Sを記録しています。
上原投手も32歳の時に32Sの成績を残しています。
こうして見ると、最大の勝ち星をあげる年齢は24~26歳あたり、最後の二桁勝利は34歳あたりまでという感じでしょうか。
新浦の37歳、高橋一三の35歳、さらに言えば西本が最も勝ち星をあげた33歳というのはいずれもジャイアンツから移籍した先の球団で残している物ですので、移籍というのは新たなモチベーションの創造には効果が高いという証明になっていると思います。
数字として第一線で活躍出来る目安をあげるとすれば、投球イニングは2000回あたりまで、年齢は34歳あたりという感じでしょうか。
やはり最近は肩は消耗品という感覚は確固たる考え方になっている感じです。
あとはやはり大きな故障をしない事が大切です。
上記に掲げた投手では桑田が大きな故障を経験して手術を経験しブランクがあります。
また江川投手も常に肩の不安を抱えながら投げていたと言われていますが、よくぞあの成績を残せたと思いますね。
内海の今回の不安がどこまでの物なのか、今後の野球生命に大きく関係してくるだけに軽い状態であることを願わずにはおれません。
内海が不安なく復帰できるのであれば、上記の他の投手達に比べ投球回数がかなり少ないのと、年齢から考えて(現32歳)あと2~3年投球回数にして500イニング。
35歳あたりまでは充分にローテーションを守ってくれるでしょう。
何度も繰り返しますが肩の状態がたいした事のないように祈るばかりです。
ナイスガイ内海の復活を慌てずに待ちたいと思います。
数字はmy favorite giantsを参照しました。