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プロ野球 2024年巨人ペナント奪還に向けて その2 投手編

プロ野球日本シリーズ阪神オリックスに4勝3敗で日本一に輝いた。

結果こそ4勝3敗で接戦に見えるが私は阪神の圧勝と感じた。

とにかく岡田采配が見事すぎて、羨望の眼差しで見ていた。

投手を含む選手起用もハマりまくったし戦法もことごとく上手くいった。

終戦の青柳起用なんぞは見事としか言いようがない。

もちろん起用に応えた選手の頑張りは言うまでもないのだが。

阪神日本シリーズでもペナント同様ホームランは少なかったが7戦合計でオリックスを上回る得点を上げたことになる。

岡田監督の采配やそれに応える選手を見ているとどうしても巨人と比較してしまうのは私だけではないだろう。

このまま手をこまねいている訳にはいかない。

阪神は強かった。

このまま黄金時代突入の可能性さえある。

はっきり言って今年の巨人で阪神より優れていたものは無いに等しい。

打倒阪神には何が必要か。

全ての面でレベルアップが望まれるがまずは投手陣から見てみたい。

 

最初に先発投手陣の成績を。

戸郷   12勝5敗 防御率2.38 QS率70.8

山崎   10勝5敗 防御率2.72 QS率78.3

グリフィン 6勝5敗 防御率2.75 QS率65.0

メンデス  5勝5敗 防御率2.07 QS率56.3

菅野    4勝8敗 防御率3.36 QS率57.1

横川    4勝8敗 防御率3.95 QS率37.5

赤星    5勝5敗 防御率3.39 QS率58.3

貯金を作れたのは戸郷、山崎、グリフィンのみで合計13個。

戸郷は4完投、山崎も3完投で規定投球回数もクリア。

戸郷は菅野に取って代わってエースの座に就き2年連続で二桁勝利。

巨人で久々に出た高卒エースで来季は戸郷を中心にローテが組まれることとなる。

両外国人も星は上がらなかったが援護に恵まれなかっただけであり、来季も間違いなく残留なのでしっかり仕上げて最低でも今年並みのピッチングを見せて欲しい。

菅野は来季ストッパーとの声が出ているが、私は先発として起用すべきと思う。

ひと頃の安定感は影を潜めたが、昨年はそれでも二桁勝利をあげており故障さえなければ、依然として貯金を作れる。

通算121勝71敗の勝率6割3分で通算で貯金50は圧倒的な実績だ。

巷で議論に上がっている先発投手100球問題。

これはメジャーの受け売りに違いないのだが、大リーグでは中4日が基本。

中6日基準の日本で100球程度でお役御免とするのは如何なものかという声だ。

バウアーが中4日を基本として回ったことを沢村賞選考会で称賛されたのがきっかけだと思うが、これに関して私は先発6人は必要と思っていて中6日で回し完投を目指すべきと考える。

球数も100球ではなく130球程度を上限にしてもらいたい。

昨今先発は6回を抑えればOKという風潮だが、この評価数値であるQSもメジャーで作られたもので中4日が根底にあるのだろう。

なので巨人においてのQSは7回投げてこその定義として欲しい。

それによりブルペン陣の登板過多を回避し8、9回の2イニングを守れば良いわけだ。

今年の巨人のブルペン防御率は3.81。

これは12球団でワーストの数字。

逆転負け30敗はヤクルト、日本ハムについで多い。

ブルペン陣で20試合以上登板した投手は12人いて、最も防御率が低いのがバルドナードで1.69(21試合)。

1点台はバルドナードのみで2点台も中川と船迫の二人だけ。

3点台が3人、4点台4人、5点台以上2人でこれでは終盤安心して見ていられない。

優勝した阪神の数字を見ると違いが一目瞭然。

20試合以上登板したブルペン陣は9人。

何と防御率1点台が5人! 2点台3人でひとりだけ5点台となっている。

そりゃ負けない訳だ。

岡田監督は昭和の野球と言われているが、ブルペンが抑えきる点は正に近代野球。

これを見ても巨人の最大の補強ポイントはブルペンなのがわかる。

もちろんそれは誰もがわかっており、早速巨人は先日ウォーカーを放出してまでソフトバンクのアンダーハンド高橋礼投手と泉投手を獲得した。

ウォーカーはパリーグ指名打者で出続ければホームラン王も取れる。

ウォーカー放出を見て阿部監督は守りの野球を目指していることがはっきりわかった。

これは嬉しい限りだ。

となればブリンソンはどうする・・・。

ドラフト指名選手を計算に入れるべきではないが、1位西館投手、2位森田投手、5位又木投手を含め、現段階では先発・ブルペンの配置は大部分が白紙だと思うが、この補強は狙いが明確であり戦力が整ってきたことは間違いない。

これに大勢投手が復活すれば、先発投手の1試合平均投球回数が7に近づくことで今年のようなことは無いと思うのだが。

最後にFA取得選手についてだが、まだ正式に宣言する選手が出てくるのはこれからなので何とも言えないが、人的補償が無いCランクに属するオリックスの山崎福也投手あたりは狙っていく可能性がある。

とにかく投手はいくら居ても多すぎることは無い。

巨人最大の補強ポイントである投手は貪欲に狙って欲しいと思う。

それがペナント奪還のために、その2だ。

 

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