今年のF1は早くも折り返し。
第10戦イギリスGP。
マクラーレン・ホンダが僅か2ポイントという現実は正直思ってもみませんでした。
結果が求められる世界。
マクラーレンがホンダの努力を認めていても、現在の状況が続けばエンジンの供給を他社から受けるという選択肢はあって当然です。
ホンダの努力が結実するよう願うというか信じるしかありません。
スペック3を投入したイギリスGPの結果は
ストフェル・バンドーン完走11位。
フェルナンド・アロンソ リタイア
前回バンドーンをすこし辛辣に書いてしまいましたがこれで4戦連続完走。
今回もホンダエンジンが苦手とされるシルバーストーンでポイント獲得あと1歩の11位でフィニッシュ。
ピットストップに少し時間がかかったのも影響しているようですが、8番手のスタートだったので何とか1ポイントでも取って欲しかったです。
8番手スタートはスペック3のポジティブな効果と思いますが、それでも11位というのは不向きなサーキットと言え複雑です。
アロンソは戦略的ペナルティを受けて最後尾のスタートでしたが結果はリタイア。
バンドーンと対照的にここ4戦で3度のリタイア。
原因はエンジンだけではありませんが、益々フラストレーションが溜まるでしょうね。
とにかく次のハンガロリンクでノーポイントに終わるようなら、いよいよ噂段階の記事が信憑性を帯びてくることになります。
競争力の上がるコースなので何としてもポイントを獲得しなければなりません。
良い形で夏休みに入って欲しいです。
今、巷を賑わしているホンダ関連の噂と言えば次の五つでしょうか。
1.マクラーレンとの決別
2.ザウバーとの契約破棄
3.アロンソの去就
5.ホンダF1撤退
まあこんなところでしょうか。
一にも二にもホンダが戦闘力のあるパワーユニットを提供出来るかどうかにかかっている訳ですが、現時点では全て憶測として良い内容の記事も、ベルギーが終わった頃からは真実味が増してくるでしょう。
それが鈴鹿あたりで次々と新体制の発表がされる。
まずは次のハンガリーでポイントを取れるかどうか。
パワーユニットはフリー走行から予選、決勝とトラブルなく性能を発揮してくれるか。
それによって流れは大きく変わります。
上記の1~5は個々に可能性を探れるのではなく全てがつながっている訳です。
長谷川氏はこの段階でスペック4の開発について言及し、現在の上位チームとのギャップを詰められると自信を見せています。
この発言はマクラーレンへのメッセージでしょう。
来年は必ず表彰台を狙えるパワーユニットを提供出来るし、もしマクラーレンが契約を解消するならば他のチームで開発を続ける・・・という意味の。
アロンソは競争力のあるチームで戦いたい。
しかし他チームへ、しかも表彰台を狙えるチームへの移籍はそう簡単な事ではない。
そうなると、もしベルギー迄にホンダがマクラーレンに来年への希望を与えられない場合、マクラーレンとしてはエンジンを変更してアロンソを引き留める。
そういう行動に出ても不思議ではありません。
そうなるとザウバーとの契約も難しくなり、噂のトロ・ロッソや明確に否定しましたが一時噂になったウィリアムズとの交渉も水面下で進むのかもしれません。
それらが実現しない場合ワークスチームとして参加する可能性もゼロではないでしょう。
だらだらと書きましたが一番良いのはハンガリーでポイントを獲得して来年への展望が開け、マクラーレンとの関係が継続し、ザウバーにもパワーユニットを供給し、アロンソは残留。
従ってホンダのF1撤退はなく、トロ・ロッソとの関係は噂に過ぎなかった・・・となることです。
本当はマクラーレンもホンダもアロンソもそれを一番望んでいるはずです。
ハンガリーは7月28日から。
ホンダにとって正念場が続きます。