5月6日に行われた関学、日大のアメリカンフットボール定期戦で起きた問題。
かつてこれほどアメリカンフットボールが注目を浴びることがあったでしょうか。
否。
それがこういった問題で話題の中心となってしまったことには複雑な思いです。
とは言うものの、あのプレーは絶対に許されるものではありません。
しっかり検証してペナルティと対策を明確にしなければなりません。
ここまで騒動が大きくなったのも、日大サイドの不誠実かつ鈍感な対応がそうさせているからにほかなりません。
私が投稿したのは8日ですが、以降真実が全く見えてこない状態が続きました。
様々な媒体からいろんな見解も出ていますが、全て憶測の域を出ません。
だって、該当責任者である日大内田監督が雲隠れしているんですから。
わかっているのは日大91番が都合3回の信じられない悪質なプレーを行った。
この事実だけです。
それが監督の指示なのか、監督の指示を拡大解釈したものなのか、本人の単独による行動なのか、ならば91番のプレーに対して首脳陣や他の日大の選手たちはこのプレーをどう考えているのか。
もう、なんにも見えてこない訳です。
試合から10日以上経ったのに何の進展も見られない。
そのことが結局日大フェニックス全体を追い込んでいくことになっています。
対外試合も相手チームの対戦拒否で出来なくなりました。
監督雲隠れが象徴していますが、この鈍感さは日大にとって命取りになると思って今日まで流れを見てきました。
いろんな思いが頭をよぎりますが、今日の関学の会見でかなりの部分が見えてくるのではと期待していました。
この会見を聞いてから、今回の件の思いを投稿させていただこうと思っていたんですが・・・。
出てきた見解は、該当プレーは監督の指示ではなく意図的な物でない、監督の指導に対して91番の受取り方が乖離しており、あのようなプレーをしてしまった。
それが問題の本質であり、その点で反省している・・・という内容でした。
はっきりいって選手のせいにしているだけの内容ですね。
それは、回答に首脳陣の責任について何ら記載がなかったことでも明らかです。
逃げていますね。
さらに、あのプレーが行われた経緯などを含め、再発防止策などの詳細を24日までに、追加で日大は提出するとしていますが、なぜそんなに時間がかかるのでしょう。
詳細と言っても、今日発表された日大の考え方がベースになる訳ですから、首脳陣は関与していないんですよ・・・ってことの肉付けをするに過ぎないと思います。
一番不快に思うのは内田監督が書面で連盟に8月末迄の指導自粛を申し入れたことです。
それは裏を返せば秋のシーズンは指揮を執ると言ってるのと同じじゃないですか。
甲子園ボウルにつながる秋のリーグ戦が始まったら即復帰する。
恥知らずですよ。
雲隠れして、勝手に自身の処遇を決めるなんて。
ある意味世の中で一番強い奴は、鈍感と恥知らずな奴なんじゃないでしょうか。
どこかの元官僚を思い出しますね。
幸い関学QBの選手は後遺症の残る心配は少ないようです。
91番の行為は許されるものでは決してありませんが、そこに至った原因を詳細に解いていくことで、ある意味91番も救われる部分があるでしょう。
今後アメリカンフットボールがスポーツとして正常に成り立っていくためにも責任の所在をはっきりして、再発防止に努めていただくことが大切です。
そのためには関東学生アメリカンフットボール連盟、日本アメリカンフットボール協会が中心となって委員会を立ち上げてこの問題の精査を行い処遇を決定するのが良いと思います。
その裁定が出るまではチーム活動は自粛が妥当でしょう。
早くこの問題に終止符を打って欲しいです。