第2戦バーレーンでのガスリーの激走が遠い昔のように思えてしまいます。
中国GP決勝での同士討ち、アゼルバイジャンでもフリー走行であわやのシーン。
決勝では直線の伸びを欠き消化不良。
迎えたスペインGP。
プレシーズンテストで昨年とは見違えるパフォーマンスを見せてくれたホンダPU。
同じ舞台で今度こそはと思ったのにこの結果。
ブレンドン・ハートレー 12位
ピエール・ガスリー リタイア
溜まりますね・・・フラストレーション。
ハートレーはフリー走行でクラッシュ、マシン後部が剥がれ落ちる大ダメージ。
ガスリーも決勝スタートしてすぐに、ロマン(バレリーナ)グロージャンのスピンに巻き込まれ1周も出来ずにクラッシュ、レースを終えることになりました。
これは避けられません。
チキチキマシン猛レースのマシンでも難しかったと思います。
映像はこちら
BRUTAL ACCIDENTE ENTRE GROSJEAN, HULKENBERG Y GASLY DE F1 EN EL GP DE ESPAÑA 2018
まるで駆逐艦の横っ面に魚雷を叩きこむような映像。
どうすることも出来ません。
ハートレーの12位完走を物差しにすると、タラればは禁物とは言え、ガスリーが完走しておれば ひとけた順位は充分可能だった気がします。
ここにきてガスリーとハートレーの技能差がはっきりしてきました。
一部報道ではハートレーがシートを失う危機とありました。
実際はそんなにうまくドライバーが補充出来る訳もなく、可能性は低いと思いますが、頑張らないとチームオーダーの発生は否定できません。
それより何より、ホンダは今週開催のバルセロナテストにカナダGPから投入予定の新スペックPUのテストを行うとのこと。
この新スペックPUは大げさでなく、ホンダの命運を握っていると言って過言でないでしょう。
もちろんスペックアップはこれで終わりではありませんが、レッドブルがこの新PUの出来を確認して来期エンジンをルノーかホンダか決めようとしている節があること。
現在ミッドフィールドの争いはルノーに一歩も二歩もリードを許している状況です。
アロンソは持てる技術をフルに発揮して5戦連続完走で32ポイントを獲得。
コンストラクターズ争いでもルノー勢は安定してポイントゲットしています。
馬力アップにより直線でのスピード争いに負けないようにしなければなりません。
回生システムなども複雑に絡んできますが、信頼性と共に速さも向上しなければ先がありません。
ホンダにとって本当の正念場が近づいてきました。
わくわくとドキドキが複雑に絡み合う今日この頃です。