先日ジャイアント馬場没20年興行で懐かしの記事を書かせていただいたばかり。
それからまだ間もない今日。
ザ・デストロイヤーが亡くなったとの報を聞き呆然としました。
私がリアルタイムで見ることが出来たのはジャイアント馬場との戦い以降ですが、デストロイヤーと言えば、フィギュアフォーレッグロック、足4の字固めが瞬時に思い浮かびます。
リング真上から、力道山に4の字固めをかけた写真はあまりにも有名。
我々の世代なら、ほぼ全員がプロレスごっこで相手に4の字固めをかけたはずです。
かけやすいんですね、これが。
裏返すと技をかけた方が痛くなるというのはあまりにも有名(笑)
デストロイヤーが4の字をかけるときは相手の脚を取って自らの体を回転させて足を固めにはいるんですが、入る前にキックでデストロイヤーを跳ね飛ばす。
これが必殺技を決められるか逃れるかの紙一重の攻防です。
ボボ・ブラジルのココバット(頭突き)を防ぐのは頭の前に手で✖を作る。
(大木金太郎は頭突き合戦)
フリッツ・フォン・エリックのアイアンクローを防ぐのは、手のひらにピストンを繰り返して握力を弱める。
スタン・ハンセンのウエスタン・ラリアットを防ぐのは、ハンセンの左腕を徹底的に痛めつける。
キラー・コワルスキーのニードロップを防ぐのは、コワルスキーがコーナーポストに立った時に、ボディースラムでリングに叩きつける。
フレッド・ブラッシーの噛みつきを・・・これ、どうやってたんでしょう。
デストロイヤーの4の字固めは、とにかくかけられる前に蹴り飛ばす。
ジャイアント馬場はその長い脚でキックを見舞いピンチを逃れていました。
かけられたらよほどのことがない限り逃げられませんからね。
当時デストロイヤーの意味を調べたら「駆逐艦」とあって、ちょっとイメージと違うと思った覚えがあります。
和製英語以外で初めて意味を調べたのがデストロイヤーだったように思います(笑)
全日本時代は日本サイドについて外国人選手と戦っていました。
デストロイヤーとミルマスカラスの決戦も名勝負。
当時外国人同士で戦うケースってありませんでしたから超新鮮でした。
和田アキ子やせんだみつおに徳光アナ、外国人の女性(マギーミネンコ?名前忘れた)らとレギュラーでバラエティーに出て4の字固めをかけられた徳光アナが泣いていたのも思い出されます。
魔王と言われ、日本勢を恐怖のどん底に陥れたあのデストロイヤー。
その後日本勢につき、バラエティー出演、現役引退後も日本を愛し、誰からも愛されたレスラー。
ザ・インテリジェント・センセーショナル ザ・デストロイヤー!
また一人、私が若いころにブラウン管の向こうで活躍していた人が故人となってしまいました。
悲しいです。
合掌