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羽生善治9段 次戦敗れれば通算勝率7割を割り込む事態に

藤井聡太聡太2冠の話題尽きぬ将棋界だが、羽生善治9段の強さに陰りが見えてきたと思う人は多いのではないだろうか。

最初に断わっておくが、私は羽生9段を心から応援しているし、何とか通算100期のタイトル保持を達成して欲しいと願っている。

しかし33期竜王戦で豊島竜王に敗れ、今期の竜王戦でも決勝トーナメント初戦で敗れてしまった。

さすがにひところの絶対的強さは見られない。

実はこの敗戦で通算タイトルとは別に、ひとつピンチを迎えることになったのだ。

それは通産勝率7割の保持である。

12日現在羽生9段は2121戦1485勝勝634敗。

勝率 .7008(七割零分零厘八毛)

次の対局に敗れれば長く保持してきた勝率7割台を割り込んでしまうのだ。

今空前の勝率を維持している藤井2冠は別として、驚くなかれ7月12日時点で勝率7割を超えている棋士は7人しかいない。

内二人はまだ対局数も少ないので、ある程度対局数を重ねた上で勝率7割以上は藤井2冠、永瀬王座、大橋6段に羽生9段ということになる。(日本将棋連盟データによる)

永瀬王座でさえまだ600に満たない対局数。

羽生9段の2000局以上勝率7割は正に空前の記録だ。

たとえ今後勝率が6割台になったとしても羽生9段の輝きは全く損なわれるものではないが、少しでも長く通算7割の勝率を維持して欲しいと願うのもファン心理。

50歳という年齢で現代将棋界においていまだ第一線で戦えていることが奇跡、いや、奇跡ではなく努力と向上心の賜物だが、今期も棋王戦では決勝トーナメントに名を連ねているし、何といってもA級29期目と今も名人も狙える立場。

タイトル100期を何としても達成して欲しい。

50にして益々品格備わってきた羽生9段。

まだまだ第一線で活躍を続けていただきたいと願うのばかりだ。