何という結末。
最後の1周だけでマックス・フェルスタッペンのワールドチャンピオンが決まったと言って過言でない。
どう考えても神様がフェルスタッペンに微笑んだとしか思えない結果。
レースはハミルトンが圧倒的なスピードで2位以下に差をつけて盤石の走り。
こういう状況でこうなってああなって、ああしてこうなれば、もしかしたらフェルスタッペンがハミルトンより前でゴール出来るかなあ?ってシチュエーションだった。
それが結果はフェルスタッペンが1位でゴール。
ハミルトンは99.9%手中にしていたワールドチャンピオンを逃してしまった。
レッドブルはチーム全体でフェルスタッペンの勝利を信じ最後の最後まで最善手を放ち続けた。
藤井聡太が何十手先を読み、ミスなく差し続け最後に逆転で勝利するのと似ている。
的確なピットイン。
コンマ1秒の遅れも許されないピットストップ。
序盤セルジオ・ペレスの魂の走り。
チーム一丸となってフェルスタッペンの勝利を目指す戦いは感動的だ。
ハミルトンはレース後フェルスタッペンを祝福したとのこと。
素晴らしい。
フェアプレーの精神にあふれる行為だ。
ハミルトンはほぼ手中にしていたタイトルが自分のミスではなく、全く他力により最後の最後に掌からスルリと零れ落ちてしまったのだ。
その心中は察するに余りある。
メルセデスの抗議は当然だし、逆の立場だったらレッドブルも猛然と抗議しただろう。
いずれにしてもホンダ最終年の最後のレースは劇的な展開によりフェルスタッペンが念願のワールドチャンピオンを獲得することとなった。
フェルスタッペンがもし今年その称号を得られなかったとしたら、もしかしたら無冠の帝王で終わったかもしれない。
フェルスタッペンは選ばれたのだ。
これでホンダはF1から事実上撤退する。
カーグラフィックTVで全戦ハイライトを流してくれていたウィリアムズホンダ時代。
ロータスホンダを経て、セナプロのマクラーレンホンダ全盛時代。
ティレル、BAR、ジョーダン、そして迎えたマクラーレンへの再提携と終焉。
最後の最後にアイルトン・セナ以来30年ぶりのワールドチャンピオンが生まれた。
ホンダを応援し続ける記事も最後の最後で嬉しい記事を投稿出来て本当に良かった。