夏休み前のハンガリーGP。
ここハンガロリンクは抜くのに苦労するコースで有名。
コーナーが多く、過去に平均スピードを上げるためのコース改修も施されています。
彼自身(意外なことに)初のポール。
史上100人目のポールシッターというキリの良い数字。
やはり持ってますね。
ホンダとしても13年ぶりのポールポジション。
開幕戦で11年ぶりの表彰台。
オーストリアで13年ぶりの優勝。
ドイツで27年ぶりのシーズン2勝。
同じく27年ぶりのダブル表彰台。
完全にマクラーレンとの悪夢の3年間を払しょくしましたね。
レースはフェルスタッペンが逃げる、逃げる。
しかしハンガリーでめっぽう強いハミルトンが常に1秒圏内で続きます。
38週目でしたか、一瞬フェルスタッペンをパスしてトップに立つもコースアウトしてすぐにフェルスタッペンが首位に返り咲く。
3位以下はこの時点ですでに大きく差が開いており完全に二人のマッチレース。
その後少し差が開き2秒ほどフェルスタッペンがリードする展開。
ここでハミルトンが当初予定していなかったピットインでタイヤ交換を行います。
この作戦が見事にはまり土壇場での逆転優勝につながりました。
これはもう仕方がありません。
ギャンブルではありますが、おあつらえ向きなシチュエーションになったのも事実。
ハミルトンがフェルスタッペンに勝つのはあの方法しかありませんでした。
抜きどころの少ないハンガロリンクなので、トップを走るフェルスタッペンがあの状況でツーストップ戦略を取れるはずがありません。
差のない2位をハミルトンが走行しているので、ピットイン即2位後退となるのは明らかで、そうなれば抜き返す保証はありません。
ハミルトンから見れば、3位以下は大きく離れているので順位を落とす心配もない。
タラレバは意味がありませんが、差がない3位にピエール・ガスリーが走行しておれば、ツーストップの戦略は取れなかった。
ドライバーは過去ハンガリー6勝のハミルトン。
それしかない、逆に言えば絶好の仕掛け処。
そういうタイミングが生まれてしまったということでしょう。
なのでレース後のフェルスタッペンもスッキリした表情。
ハミルトンにパスされた後、ピットインしてソフトに履き替えファステストを狙いに行ってしっかり1ポイントを取れた。
最善は尽くせたとの気持ちだったのでしょう。
2位で本当に残念と思える日がやってきてる・・・。
そう思えるだけでも幸せと思うようにします。
しかし、ガスリーはいったいどうした。
昨年のハンガリー。
ガスリーのパフォーマンスは豊かな将来性を感じさせるものでした。
しかしレッドブルでのガスリーはなかなか思うようになりません。
マクラーレンのカルロス・サインツにも遅れる6位はいけません。
ハミルトンのツーストップを決断させた遠因にもなったフェルスタッペンとの差。
このままでは来年のシートはありません。
夏休み明け見違える走りを見せられるのか。
ハンガリーの結果は、ガスリーに夏休みの1カ月を憂鬱にさせるものでした。
夏休み明け、ベルギーGPは8月30日から。
長いようで短い夏休みです。