ホンダの撤退が決まったF1サーカス。
まだショックを引きずる中、ドイツ・アイフェルGPが行われた。
結果はご存知の通りルイス・ハミルトンが勝利して鬼滅の刃・・・いや、不滅の記録と思われたミハエル・シューマッハの通算勝利記録に並んだ。
2着にマックス・フェルスタッペンが入り、やはりこのレーサーは只者ではないことを証明した。
3着にダニエル・リカルド。
実に2018年モナコGP以来の表彰台。
彼がレッドブルに残っていたらF1の歴史は大きく変わっていたかもしれない。
今考えれば・・・。
アレクサンダー・アルボンはPUに問題が発生してリタイア。
アルファタウリの二人はガスリーが6位入賞、クビアトが15位。
メルセデスのボッタスもPUトラブルでリタイア。
フェラーリ勢はルクレール7着、ベッテル11着と本当に何で?というくらい不調。
わかるのはメルセデスが1強の状態でフェルスタッペンが類まれな才能でこれに続いていること。
ボッタスはハミルトンにとって最高のセカンドドライバーだが、メルセデスに居ることが果たして良いのか悪いのか・・・。
もちろんメルセデスに居れば勝利数は増える。
しかしメルセデスだからこそという評価がつきまとうことになる。
それならミッドフィールダー勢でチームを作り上げていく方が良い気もする。
今の1年1年の契約更新の連続は精神的には苦しいはずだ。
仮にハミルトンがチームを離れる事になればボッタスがファーストドライバーになるかと言えば決してそうはならない。
誰か他のドライバーが移籍してきてその座に就くだけだ。
ベッテルは既に来季アストン・マーティン(レーシングポイント)でF1生活を続けることが決定している。
追い出される格好でセルジオ・ペレスがシートを失う。
フェラーリはルクレールとカルロス・サインツ、アストンマーティンはベッテルとランス・ストロール、マクラーレンがダニエル・リカルドとランド・ノリス、ルノーは復帰するフェルナンド・アロンソとエステバン・オコン、アルファロメオがキミ・ライコネンにミハエルの息子ラルフ・シューマッハ。
おそらく来季ドライバーが確定しているチームは上記5チームのみ。
今年はコンストラクターズもドライバーズもメルセデスとハミルトンで決まりだ。
もはや注目は来季のシートに誰が座るのか・・・だ。
現在来季のシートが流動的なのは、アレクサンダー・アルボン、ガスリー、クビアト、セルジオ・ペレス、ロマン・グロージャン、ケビン・マグヌッセン、ウィリアムズの二人、そしてボッタスも確定的とは言えない。
ここにニコ・ヒュルケンベルグも加わってくることになる。
レッドブルに関して言えば、アルボンは残りレースでレッドブルに残れるかどうか試されることになる。
首脳陣はアルボン更迭については否定的だが、ガスリーの例もある。
操縦が難しいマシンではあるようだが、どうしてもフェルスタッペンと比べられると分が悪い。
クビアトもまだ来季のシートが保証されてはいない。
ホンダ勢は大幅にドライバーが変わる可能性がある。
フェルスタッペンだけが安泰だ。
2022年はわからないが、来年はレッドブルで走ってくれるだろう。
来年はF1ホンダ見納めの年。
フェルスタッペンの史上最年少ドライバーズチャンピオンは絶望的だが、来年有終の美を飾って欲しい。
気が早いが、最後のホンダF1を目に焼き付けておかなければならない。