終わった。
いや、今年は最初の2戦が終わった段階で既にメルセデスの優位は明らかだった。
しかしフェルスタッペンの類稀なる技術が僅かな望みを我々に残してくれていた。
それも第9戦トスカーナGPで望みは絶たれた。
大混乱のレースだったにもかかわらず、結局優勝はハミルトン。
2位もボッタス。
メルセデスの安定した強さはどう表現すれば良いのか。
マックス・フェルスタッペンは2戦連続のリタイア。
2戦ともパワーユニットのトラブルだ。
史上最年少チャンピオンの夢断たれ、父ヨスの心中はいかばかりか。
あれほど口出ししていたヨスがここまで何も語っていないのが不思議なくらいだ。
まだ報道されていないだけで、これから出てくるのかもしれない。
ああ~読みたくない。
マックスも表立ってホンダを批判していない。
当然不満はぶちまけているが、それは当然だろう。
ホンダに対してのリスペクトは失っていないはずだ。
レッドブルのホンダへの見方も同様だろう。
実際、アルボンは今回表彰台に上ったし、先日はガスリーが歓喜の初優勝。
決して劣ったエンジンではないことは結果が証明しているが、如何せんマックスのマシンに集中してトラブルが起きているのはイメージが悪すぎる。
何しろこれで9戦中3戦でトラブルに見舞われているのだ。
残り8戦、ホンダはフェルスタッペンに戦えるエンジンを提供しなければならない。
何としてもだ。
史上最年少優勝の夢がほぼ断たれたが、来季に向けて希望を与えることは使命だ。
ハミルトンとの差80Pはあまりにも大きいが、F1の世界はひとつのきっかけで立ちどころに優劣が入れ替わることもある。
フェラーリの今季の不振を想像することは困難だったはずだ。
ベッテルとルクレールの人間関係の問題で何かしら不穏なことが起こる可能性は考えられたが、純然たるマシンの不調でここまで競争力を失ってしまうのだからF1はわからない。
メルセデスは強すぎるが、マシンに定評のあるレッドブルとホンダのPUの相乗効果で来季への希望を見せて欲しい。
2022年以降にホンダがF1に参戦し続ける為にも、結果が欲しい。
次は9月27日ロシアGP。