暦の上ではとっくに秋。
それがどうだ今年の暑さは。
9月も半ばに差し掛かるというのに未だ夏日が続く。
暦で場所を表す大相撲。
年六場所の大相撲は当然ながら秋場所。
夏場所の方が風薫ると言われるだけあってしのぎやすい。
私は秋場所は長くて暑い夏巡業をどれだけ精進したかが問われる場所だと思っている。
前置きが長くなった。
先場所大関とりに挑んだ三力士は明暗が分かれた。
大関に昇進したのは豊昇龍ただひとりだった。
12勝3敗で幕内優勝。
直前3場所33勝12敗で文句なしだった。
残る2力士は大栄翔が9勝6敗、若元春も9勝6敗。
残念ながら大関とりは振出しだ。
大栄翔については大関確実と思っていたが後半まさかの失速。
それが肋骨骨折していたことを知って納得はいった。
しかし夏巡業を順調に過ごせたとは言い難く、どこまで復活出来るのだろう。
若元春は負け方が悪すぎた。
今や新関脇琴ノ若のほうが勢いを感じる。
残念なのが伯桜鵬の休場。
左肩の手術によるが、逆に考えればまだ若干二十歳。
大谷翔平ではないが、手術によって不安が解消し結果的に大成功という可能性も高い。
手術をするからには長くかかっても、番付を落としても、完全に治って出て欲しい。
ここまで順風満帆できての再出発となるが、令和の怪物の決断を支持したい。
前から期待している朝乃山と阿炎が共に前頭2枚目。
朝乃山は先場所途中休場明けから4連勝で勝越し。
ぎりぎりのところで踏みとどまっって勝ち越した。
問題は阿炎で先場所6勝9敗と負け越し。
今場所は大げさでなく今後の阿炎の立ち位置を決める大切な場所になる。
優勝争いは混沌。
大関霧島が当然優勝争いの主役にならなければならないが、先場所はいくら途中休場があったと言え終盤3連敗は情けない。
早くから期待している力士だがいきなりカド番となってしまった。
先場所新入幕で二桁勝利の2力士湘南乃海と豪ノ山が台風の目。
上手く序盤を乗り切った力士が波に乗りそうな場所となりそうだ。
主な力士の初日二日目の対戦相手を見てみよう。
大関霧島が初日翔猿、2日目明生。
新大関豊昇龍が初日阿炎、2日目が先場所優勝を争った北勝富士。
新関脇琴乃若が初日正代、2日目朝乃山。
大栄翔が初日明生、2日目正代。
若元春が初日朝乃山、2日目阿炎。
だぶってしまうが朝乃山が初日若元春、2日目琴乃若。
阿炎は初日が前述の豊昇龍で2日目は若元春。
湘南乃海が初日になんと豪ノ山。
協会も粋な取組を考えた物だ。
2日目は隆の勝で豪ノ山の2日目は宇良。
優勝力士は上記に深緑で記した力士から出ると思うが、2日間を連勝した力士が限りなく賜杯に近づく力士と言えるだろう。
果して。