大相撲名古屋場所も序盤5日間が終わった。
横綱照ノ富士が休場、新大関霧島も状態不十分で大関を目指す3関脇がやはり主役。
大関昇進には平幕相手の序盤5日間は全勝で通過して欲しいところだ。
だがそうはならずここまでの成績は以下の通りとなった。
豊昇龍 4勝1敗
大栄翔 4勝1敗
若元春 3勝2敗
3力士とも全勝通過ならず、特に若元春は4日目、5日目と痛い連敗。
組むと盤石の相撲を取るが、組めなかった時は一方的に負けてしまうので印象が悪い。
残る2力士は1敗で乗り切った。
大関昇進を考えると若元春は土俵際に追い込まれたが2関脇と直接対決を残しており僅かながらチャンスは残っている。
驚くべきは前頭筆頭錦木で3関脇全てに勝って、横綱照ノ富士戦も含め5連勝。
初日に霧島戦が組まれていたため不戦勝となり、横綱、大関、関脇全ての対戦を終えての5連勝は殊勲賞はもちろん、今の相撲っぷりから優勝も十分あり得る強さだ。
言っちゃ悪いが錦木は目立つ力士ではなく幕内通算32場所で勝率は5割未満。
先場所も7日目まで1勝6敗だった。
ところが8日目から今日の5日目まで何と13連勝の離れ業。
まるで人が変わったようだ。
話しを3関脇に戻す。
場所前大関を狙うと公言していたのは大栄翔のみ。
後の2力士はそこまで明確に大関とりを明言しなかった。
その大栄翔が3関脇の中では最も良い相撲を取っている。
突き押し相撲は好不調の波があるが大栄翔は気持ちも充実しており、10日残っているが大関はほぼ確実と言って良い。
残る豊昇龍と若元春だが断定は出来ないが、今場所の大関とりは難しいと思う。
何故かというと3力士の中で若元春は発言から気持ちが今一つ前向きでなく、豊昇龍はいつもの場所と違い特徴である身体からみなぎる気合が見られない。
やはり大関を目指すには心技体含めて勢いが大切だ。
それを感じられるのは3関脇では大栄翔だけだ。
とは言ってもこれは私の感想なので中盤戦で流れが変わることもある。
高安も念願の初優勝を狙っているし、朝乃山もいる。
今場所はまだまだ一波乱二波乱あるだろう。