パリ五輪唯一の新競技ブレイキン。
個性あふれるダンサーがDJが奏でる音楽に合わせて、四つの要素を自由に組合せ、1対1で表現を競う。
代表争いに重要な競技大会となる全日本選手権がNHKで放送されたのを見て、元々ダンス好きの私は、その魅力に一気にはまってしまった。
かかる曲は選手には知らされず、流れてから即興でダンスを披露するブレイキン。
しかし、考えてみれば、ディスコでも次に何がかかるかはわからない。
かかってから、それに合わせて踊るので、そこは各ダンサーも難なくノリノリで踊ることが出来るだろう。
ホッホ~!!
見ていてこんなに楽しい競技はなかなかない。
見ている方も自然に身体が動き、選手達と共にハッピーな気持ちになれるのだ、
イエ~イ!
日本からはAMIこと湯浅亜実選手、AYUMIこと福島あゆみ選手が参加。
二人とも予選を突破して決勝トーナメント進出。
レッツゴー レッツゴー レッツゴー!
AYUMIは実に41歳。
全日本でも優勝していたが、年齢からは考えられないキレッキレの動き。
惜しくも準々決勝で敗れたが、カッコいい!
フー!
優勝はAMI。
世界選手権2度の優勝、オリンピック予選シリーズで合計1位になるなど第一人者。
本当は決勝で披露する予定の演技を、準決勝で強敵相手にぶつけてそれが功を奏する。
勝負どころを見極めて柔軟に戦略を練るあたりチャンピオンに相応しかった。
贔屓目なしに日本選手の二人はかっこよかった。
外国選手はパワームーブでジャッジに印象付ける演技が多かったが、日本の二人はオールラウンダーで、音楽のノリも良く、体幹も優れているんだろう、とにかくかっこいいのだ。
こんなに楽しいブレイキンが次回ロサンゼルスでは採用されないらしい。
せっかく新競技として採用されたのに、もしかしたら五輪史上唯一の開催になってしまうかもしれないのは残念だ。
そうなれば、AMIはオリンピック史上唯一無二の女子金メダリストとなる。
歴史的金メダリストとして永遠に語り継がれるのだ。
ワーーオ!