影無茶のスポーツ24/7

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大阪国際女子マラソンテレビ観戦記

久々に大阪国際女子マラソンを見た。

国内のマラソン数あれど、大阪国際と別大毎日は好きなコースだ。

大阪は最初の頃はコースに含まれていなかった御堂筋を走る事になり

何回かルートが変更がされて今に至っている。

当初は大阪城内をこれでもかと走るコースで、大阪の名所を少しでも多く見せようという気持ちが主催者、

大阪陸連にあったのか(どうか知らないが)ちょっと張り切りすぎのコース設定だった。

今は大阪城内を走る距離は短くなったが、

代りに道頓堀まで御堂筋を走る事になりシンプルで良いコースになった。

今回はオリンピック翌年なのでまだ各選手に気持ち的に余裕がある。

ロシア世界選手権代表選考会を兼ねているが今回よりも

2015年中国大会がリオデジャネイロに直結する大会なので

選考会につきものの独特な緊張感はあまり感じられなかった。

メンバー的にも復活を目指す野口が欠場、天満屋の中村も欠場。

外国人選手も知名度的にややさびしく、正直盛り上がりにかける大会となった事は否めない。

そんな中過去2回失敗している大阪で福士が再びリベンジという事でクローズアップされていた。

個人的にはベテラン渋井がどのような走りを見せるのかも注目していた。

そんな中始まったレースだが、福士が最初のドリンクを取り損ね、渋井が自分のドリンクを福士に渡したり、それぞれの選手達がスマイルの交換やアイコンタクトでペースを上手く作っていくなど、和気あいあいとした感じで進んでいった。

御堂筋に入ったあたりから渋井が遅れ始め、福士、小崎、渡邊、ガメラの集団となる。

画面から見る限り、福士は余裕があり明らかに過去の2回とは違って期待を持たせる走りだ。

ペースメーカーをいつでも抜いていけるような勢いがあった。

テレビ解説の河野さんが盛んにもう行った方が良いと言っていたがまだ残り15キロほどもあるので

本当に大丈夫なのかなと思いながら見ていた。

ちなみに今回の解説陣がまた豪華な事。

第1移動に増田明美、第2に有森、バイクに千葉真子、長居競技場にQちゃんというオールスターキャストだ。

話を戻す。

復路で大阪城公園に入った所でアルフィーのテーマ曲が流れる♪

おおぉ~!まだアルフィーここに楽曲を提供していたんだ!

アルフィーって律儀なんだね。

感動!

30キロでペースメーカーが離脱すると福士は独走態勢を築く。

2位集団のガメラと小崎に200m程の差をつけて一人でゴールに向かってひた走る。

ここでガメラロンドン五輪での5キロごとのラップタイムが映し出された。

ん!と我が目を疑う。

それまで17分台だったのが最後の5キロで30秒も縮めて16分38秒で走った事を知り不安がよぎる。

それでも大丈夫だろうと思っていたが、37キロあたりで目に見えて福士のペースが落ちる。

こうなったら追う者の強み、ガメラが迫る。

40キロあたりではみるみる差がなくなってくる。

長居公園に入る。

ガメラが福士に追いつく。

ガメラ一気に抜く。

福士に追いつく力は残っていない。

沿道に集まる観衆の応援が悲鳴に変わる。

ガメラ陸上競技場に入ってくる。

続いて福士入る、バックストレッチで見る限り100mの差がある。

最後ガメラ勢いよくゴール!

ガメラ優勝。

福士最後の力を振り絞ってサングラスを取り笑顔でゴール。

自己ベスト2時間24分21秒!

福士の笑顔に見ている者は救われる思いだ。

ガメラ勝利者インタビュー。

カメラが切り替わって放送ブース。

何と笑顔笑顔の福士が居る。

レースの反省と思いを語る。

途中3位の渡邊も加わる。

そんな中渋井が8位でゴール。

インタビューを試みる。

悔しい中にも悲壮感を表わさずに笑顔を交えてこれまた渋井らしい受け応え。

いいねえ。

マラソンの魅力、いや魔力と言っていいのかもしれない。

渋井もきっと走る続けるだろう。

マラソンだけでなくトラックでも最近終盤にガタっとペースが落ちるのが気になる福士って書こうと思ったけど、

彼女の笑顔を見たらなんか小さい事のように思えたよ。

ほんとお疲れ様でした。