「私の伝える力がなかった結果、このような方向性になってしまった。」
告発発覚から2日、渦中の園田監督が記者会見に臨んだ。
彼の会見を見て、改めて何故全柔連は最悪の結末を迎えるまで何の手も打たなかったのかと思った。
最初に告発された時に、全柔連が間に入って監督と選手達との話し合いの場を設けるなど
何かしらの対策をしておけばもう少し違った結果になっただろう。
はっきり言って全柔連の怠慢だ。
事なかれ主義が招いた悲劇だ。
「日頃より、選手に対して信頼関係を持ってやっていくことを考えておりましたが、その部分について今回15名の選手が告発したという事実を受けまして、私自身の一方的な信頼関係だったと深く反省しております。」
「私自身は暴力との観点で選手に手を挙げた認識はありません。やはり選手に対し、もうひと踏ん張りしてほしいところや頑張ってほしいという気持ちがありました。そこで、ひとつ精神的な部分を乗り越えてほしいという思いから手を挙げてしまったことがありました。」
園田監督の会見に臨む態度、表情など見る限り彼はうそをついていない。
もちろん思いはどうであれ、暴力は決して許される物ではなく今回の進退伺は当然だし受理されるべきだ。
しかし少なくとも会見に臨んだ彼の態度は立派だった。
園田監督には捲土重来を目指して近代的なコーチングを身につけて戻ってきて欲しい・・・と思った。
一番の被害者である勇気ある15人の告発した選手達も、新たな気持ちで心身を鍛えて欲しい。
罪を憎んで人を憎まず。