キャンプインして4日。
各チームから様々な球春便りが聞こえてくる。
今年はWBC開催年ということもあり、候補選手達のピッチは例年になく早い。
ジャイアンツからも先発10勝投手陣から内海、杉山、澤村の3名に鉄人セットアッパー山口。
野手陣から阿部、坂本、長野、村田と豪華な顔ぶれだ。
昨年圧倒的な強さを発揮して日本一に輝いたジャイアンツ。
今年もその豊富な戦力から前評判は高い。
中でも投手陣についてはタレントが多く盤石と思われているようだが・・・果たしてそうだろうか。
何といっても試合を作るのは先発投手達だ。
いかにリリーフ陣が揃っていてもそこに至らすのは先発投手の頑張りだ。
先発が前半の内に試合を作れなければ、最後まであきらめないと言えども、
監督の脳裏には明日の事がかすめてしまう。
その2013年先発陣は内海、杉内、ホールトン、澤村の10勝カルテットに、
宮国、アメイジングルーキー菅野の6人体制だろう。
一見盤石。
しかし・・・だ。
昨年杉内が離脱した時、ジャイアンツの先発陣は一気に不安いっぱいの状態に陥った。
小野、江柄子、小山・・・。
若手には大きなチャンスだが大きな荷物である事も事実。
その杉内は2日連続でブルペンに入り、
「感じは悪くない。肩の調子がいいから投げている」
と言っているがまだ気にしている状況である事は間違いない。
本当ならWBCなんかには参加せずに開幕を目指して調整を続けて欲しい位だ。
本当に大丈夫なのか。
内海は前回大会と違い今回はエースとしての期待を背負っての参加となる。
2年連続最多勝。
この3年間は合計で44勝19敗と素晴らしい成績だが前回のWBC大会の年はジャイアンツがぶっちぎり優勝したにも関わらずそれまで3年連続二桁勝利だったのに9勝11敗と負け越している。
前回以上にプレッシャーがかかる立場での参加。
果たしてペナントレースに影響しないのか。
宮国、期待の新星だ。
昨年開幕からローテーションに入り、途中肩に違和感を覚え2か月離脱するも6勝をあげ優勝に貢献、日本シリーズでも日本ハム中村とのヤングジェネレーション投げ合いを見せてくれるなど今年のさらなる飛躍が期待されている。
阿部が「大魔神フォークだよ、魔神フォーク」と声をあげたという進化したフォーク。
順風満帆のように見えるが、何といってもたった1年だけの実績。
新人の年に6勝した真田はその後どうなったか。
もちろん宮国は2年目だが、彼に2年目のジンクスは襲ってこないのか。
ホールトン、貴重な投手である事は認めるし、もちろんWBCに参加はしないので、
マイペースで調整する事が出来るメリットはあるだろう。
しかし投げてみなければわからない投手である事は確かであるし、
ジャイアンツで2年連続で活躍出来た外国人先発投手ってメイとグライシンガー以外いないよな。
ガリクソン、カムストック、パウエル、チョソンミン、ゴンザレス、オビスポ、う~んこのパターンの方が多いぞ。
ホールトンはグライシンガーになれるのか。
澤村、2年間で21勝21敗。
「脱力して投げる」という事をイメージしているそうな。
川口コーチから伝授されたという新フォームでコントロールがつきやすくなったとあるが、WBCではそれほど重要な所での登板はないだろうから、最も影響が少ないと勝手に思っている。
それでも12勝12敗?いや冗談。
スーパールーキー菅野。
「40(140キロ)は出ていた。器用だね。真っすぐが速くて(変化球含めて)何でもストライクが取れる。ダルビッシュに似てるんじゃないかな」
「球が速い。おれもあれくらい投げたい」
「ものが違う。投げっぷりがよく、ハツラツとしていていいと思いました」
賞賛の声しきりだ。
計算できるのは菅野だけだったりして・・・。
ルーキーに期待し過ぎるのって大丈夫なんだろうか。
盤石・・・盤弱・・・どっちに転ぶ。