公に口にこそ出してはいないが皆思っていた。
オフタイムならもう飛ぶボールに変わっている事は周知の事実として語られているだろう。
オープン戦から既にその傾向は顕著だった。
昨年に比べてチーム打率が軒並み打率がアップしていたのだから。
一部昨年並みか、昨年より落としていた球団もあったが、それは在庫球でも使っていたのだろう。
公式戦に入るとますますその傾向ははっきりとし、ジャアイアンツなどは200発打線復活と言える程ホームランが増大した。
タイガースの能見はプロ入り初ホームランをからくりドームとは言え、中段までたたきこんでいる。
今年飛ぶボールに変わったという事はもはや公然の秘密と化していたのだ。
何故こんな事を秘密にしておかなければならなかったのか。
何故正直に言わないのだ。
誤解を恐れずに書けば、嘘をつくなら最後までばれないように嘘をつかなければならない。
墓場まで持っていける自信があるならそれでも良い。
こんな見え見えの状況で何故しょうもない隠ぺいを図るのだろう。
過去隠しごとがばれて立場、名声を失う者がどれほど多くいたか。
矢口だってCM、レギュラー、築き上げてきた愛すべきキャラ全てを失ったんだ(関係ないか)
飛ぶボールに変えました。
反発係数(だったかな)が基準より低かったので、改善を図るよう申し入れました。
その結果、昨年よりはボールが飛ぶ事が予想されます。
どうしてこれだけの事が言えなかったのか。
不思議でしょうがない。
ファンは飛ぶボールへの変更を喜びこそすれ、批判する人は少数だったと思う。
投手力を中心とした守りの野球も確かに面白い。
打撃戦とはまた違う玄人好みの緊迫感あふれる試合は引き締まった好ゲームになるだろう。
しかしそればかり続いたら・・・実際に球場に足を運んで外野で観戦するファンにとっては球が外野までなかなか飛んでこないのだ。
遠くの内野でちまちまと野球をやってる。
そんな感じだ。
そんな試合ばかり見せられたら面白いわけがない。
かように飛ぶボールへの変更はファンにとってはありがたい事なのだ。
事務局はシーズン前に喜んで発表すべきだったのだ。
渦中の加藤コミッショナーは本当に知らなかったのではないだろうか?
まあコミッショナーが知らなかったというのもそれはそれで大問題なんだが・・・。
どうしてこの事がここまで大きな問題に発展してしまったのか。
NPBの見通しの甘さと言うか、ピントはずれな対応に心底あきれている今日この頃である。