昨年圧倒的な強さ(と言って過言でない)で日本一に輝いた阪神。
オープン戦最下位といっても昨年の強さは本物。
岡田監督もアレンパを公言している。
その阪神と開幕戦で激突する巨人は2年連続の4位。
挑戦者の立場だ。
契約を1年残して原監督が事実上の解任。
後を継ぐのは巨人史上初の捕手出身監督阿部慎之助。
一気に20歳も若返った。
弱点補強のため積極的に選手を獲得。
ドラフトも全て即戦力という異例の指名。
そして迎えた開幕戦。
今年の開幕戦は、お互いに例年以上に今年を占う大切な3連戦と言って良い。
その結果は。
先週の巨人(2勝1敗 今季通算2勝1敗)
スコア
3月29日 対阪神 4対0 〇
3月30日 対阪神 5対0 〇
3月31日 対阪神 0対5 ●
打撃成績上位(3打席以上)
吉川 12打数5安打 打点0 .417
丸 11打数4安打 打点1 .363
岡本 9打数3安打 打点2 .333
大城 11打数3安打 打点0 .273
坂本 11打数2安打 打点1 .182
週間チーム打率 98打数24安打 .245
投手成績
3月29日 先:戸郷 6回0/0 自責0 防0.00 救:3回0/0 自責0
3月30日 先:グリフィン6回1/3 自責0 防0.00 救:2回2/3 自責0
3月31日 先:高橋礼 6回0/0 自責0 防0.00 救:3回0/0 自責5
感想
阪神相手に2勝1敗は上々の滑り出しだ。
何と言っても初戦、梶谷のスーパーキャッチ。
これが戸郷を、巨人を救った。
その梶谷が5回に貴重な追加点となるホームラン。
2戦目も岡本が相手選手のスクイズをダイレクトキャッチのスーパープレー。
その岡本が貴重なホームラン。
1戦目の梶谷のリプレーを見ているようなシーンだった。
興味深かったのは3連戦の先発投手の選択。
開幕投手は誰が考えても戸郷なのだが、2戦目グリフィン、3戦目高橋礼の起用は少なからず驚いた。
開幕の出場選手登録に菅野、山崎、メンデスの名前が無かったので、戸郷、グリフィンの起用は想像がついたが高橋礼が3戦目に先発で投げてきたのはオッ!と思った。
3戦目こそリリーフが打たれて敗れたが、先発3人は全て自責点0。
防御率0.00は最高の滑り出しだ。
ブルペンについては開幕3戦で7投手が出場。
中川と松井が被弾したが、大勢も開幕戦で投げられたし、ルーキー西館も好投。
優勝するにはブルペンの踏ん張りがとても大事だが、これもまずまずの滑り出しだ。
野手陣はこの3連戦、1番佐々木、2番門脇、4番岡本、5番坂本、6番大城、7番丸、8番吉川で通した。
3番だけ梶谷、長野と起用したが阿部監督は原監督と異なり、打線は固定化したいと考えているように思えた。
交代選手として萩尾、松原、浅野と若手の外野手を起用。
オドーアはいなくなったが、外野手争いは熾烈を極める。
丸も順調な滑り出しで丸、吉川の7番8番は相手投手にとって脅威だ。
と言っても好調な丸が7番はもったいなく3番起用もあり得るだろう。
実際、阿部監督は現在も選手の見極めをしていると考えられ、1番と3番については流動的と思われる。
今週はバンテリンドームで中日、東京ドームに戻ってDeNAとの6連戦。
開幕戦で唯一勝ち星のなかった中日だが、オープン戦終盤負けなしで突っ走ったバンテリンドームに戻って巨人を迎え撃つ。
地元に戻って今季初勝利を目指す中日。
巨人にとって難しい試合になる。
とは言う物のバンテリンということで投手有利なのは巨人も同じ。
菅野、山崎、メンデスが登録されて投げてくるに違いないが、投手力を中心とした野球で守り勝って欲しい。
先週のMVP
梶谷選手
開幕戦で阪神の先制を防ぎチームに勢いをつけたスーパープレーとホームラン。
■3試合消化時点での主な数字
順位 2勝1敗 2位(DeNAと同率)
防御率 1.67 1位
打率 .245 4位
本塁打 3本 1位
盗塁 1個 2位(3球団同率)
失策 1個 2位(阪神と同数)
得点 9 3位(広島と同数)
失点 5 1位