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夏の甲子園、智弁和歌山9年連続出場ならず・・・に思う事

全国高校野球選手権和歌山予選で智弁和歌山が早くも姿を消し夏の甲子園連続出場が8でストップした。

1970~80年代にかけては和歌山と言えば箕島全盛期だったが、90年代以降智弁和歌山の時代となり春1回、夏2回の優勝を誇り、それ以外にも春夏合わせて3度準優勝に輝くなどその強さは特筆物だった。

しかし最近は連続出場はしていた物の、8年間で4度の初戦敗退。

2008年のベスト8を最後に選手権では2勝するのがやっとの状態に留まってしまっている。

ここらあたりの記録を見ていると、どうも智弁和歌山のみならず、近畿全体のレベルが近年やや落ちているという印象を持ってしまう。

智弁和歌山が連続出場を始めた2005年以降近畿勢の優勝は大阪桐蔭のみで春1回夏2回。

夏の大会で大阪桐蔭以外の近畿勢でベスト4以上に残ったのは京都外大西智弁和歌山のみでここ6年は大阪桐蔭のみである。

センバツはそれでも2年に一回程は近畿勢がベスト4に残っていたが、

記憶に新しい今年のセンバツは5校が初戦敗退。

大阪桐蔭も2戦目で敗退と不信を極めている。

何だか近畿をリードしてきた高校の内の1校であることは疑いようのない智弁和歌山の成績がそのまま近畿全体のレベルダウンに直結しているように思えてしまうのだ。

40年ほど前のセンバツ日大三高日大桜丘との間で決勝戦が行われた時、まことしやかに高校野球大会を甲子園から首都圏に持っていこうという声が聞こえてきたように、やはり地元近畿勢が頑張らないと盛り上がりに欠ける。

かつてはPL、箕島、天理、報徳、など同時期に伝統校がしのぎを削り、刺激を受けた他校からも強豪が次々と生まれてきた。

智弁和歌山もこれらの伝統校を目標にし、強豪と言われるチームに作り上げてきたに違いないのだ。

今の近畿勢を見るとその頃のような熱気が残念ながら見られない。

もちろんたゆまぬ努力は続けているのだろうが、高校野球ファンから見るとさびしい限りである。

幸い高嶋監督は健在であり、捲土重来を期しているようであるし、是非とも強い智弁和歌山を復活させて欲しい。

それが再び強い近畿勢が戻ってくる為の大きな一歩となるだろう。

楽しみに待っていたい。