もしかしたらとは思っていた。
しかし矛盾するようだが、こういう最後になるとは思っていなかった。
私はジャイアンツファンだが現在現役を張る打者で誰が一番好きかと問われたら前田と答えていた。
あの美しく力強いフォーム。
無駄な事は話さず正に勝負師そのものの風格。
1996年アキレス腱を切って彼は「前田という打者は死にました」語った。
この言葉は普通の選手なら投げやりのあきらめの言葉に聞こえてしまうが、彼の場合はそう聞こえない。
それがサムライたる所以だろう。
もしかしたら後輩たちが順調に育って、もう充分に任せられると考えたのかもしれない。
いや、やはり一番の原因は自分のパフォーマンスがもう出来ないと読んだのだろう。
何しろアキレス切断後の活躍を以てしても自身では満足していなかったのだろうから。
ラストサムライ前田選手おつかれさま。